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2007年 12月 30日

「暴走老人!」藤原智美

(写真の本じゃないけど、最近読んだので備忘録にしたためておきます)

藤原智美「暴走老人!」(2007年8月文藝春秋)を読む。

ここ数年、高齢者がキレる事件が続発している。刑法犯で検挙された件数でみても、高齢者の人口増が1989年→2005年で2倍なのに、検挙数は5倍という。なぜ、新老人が暴走するのかを「時間」「空間」「感情」の3つの側面から考察したエッセイ。

なんといってもタイトルがいい。湯気をたてながら、どんどん走っていく老人が思い浮かぶ。(私は最初、エネルギーが余って、気持ちだけは若くて突っ走っちゃう、いつまでも大人になれない老人のことかと思ってた。)

冒頭に出てくるキレる老人の話も、「そうそういるいるこんなひと」という感じで、思わず膝を打ちたくなる。でも、そのあとは展開はわりとフツーなのであった。

ムダが排除され、管理されつくした現代の時間感覚、ケータイによって、「待つこと」の楽しみがなくなり、感情や想像の世界にも時間割が出てくる。退職後は、寄る辺ない消費者となってしまう。コミュニティは機能不全で、孤独とどうつきあっていけばいいのか。

ニオイや音など、個人と結びつくものをできるだけぬぐいさり、ひたすらクリーンであることがよしとされる現代。人間関係も、消毒されちまった感じで、個と個のぶつかりあいはできるだけ避け、マニュアル化された接客サービスが重視される一方、客もスターバックスでモタモタしないよう、従順な客となるべく「透明なルール」を身につける必要がある。そんな社会の変容が進むなか、適応障害を起こしているのが新老人であるというわけ。

といっても、私のまわりには、デジカメなど嬉々として扱う新老人がいっぱい。朝の公園を散歩していても、ジャングルジムを占拠しているのは、肉体を鍛えることに余念のない新老人たちなのであーる。

この写真は、朝の散歩でいつも集まって気功をやっている元気グループ。(ほんのタイトルとはもくろん、関係ありません)
1枚目は朝もやのなか、オナガがてくてく。
2枚目は、気功を眺めていた(?)シナコブガチョウがカメラをめがけて突進してきたところ。
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by sustena | 2007-12-30 16:45 | 読んだ本のこと | Comments(4)
Commented by 二つ目草 at 2007-12-30 17:37 x
2枚目の写真は、朝日を浴びたガチョウと後ろのおばちゃんたちとのステップがシンクロしていて何とも楽しいですね。
Commented by SUSTENA at 2007-12-31 00:41
ステップがシンクロだなんて、コメントいただいて初めて気づきました!なるほど・・・。
Commented by Cakeater at 2008-01-04 08:56 x
明けましておめでとうございます。

お、これはすごい。猫がこう近寄ってくるのを撮ったことはあるけど、アヒルに近寄られたことも、もちろん撮ったこともありません。
GRD2の合焦はあまり早くないというけど、ちゃんと焦点が来てますね。

GRD2を使ってる女性を一人紹介させてくださいな。
http://blog.goo.ne.jp/honey21
マダムHoneyさんのブログは食べ物の写真がいっぱいで楽しいです。
Commented by sustena at 2008-01-04 10:20
Cakeaterさん、stevenのブログを紹介くださってありがとうございます。GRDIIの合焦のスピードはけっこうクセがあって、どんなときに速く、どんなときに遅いのかまだ体得してないのですが(オヤ?というときもあれば、イッキ押ししてもオドロクほどキマルときも)。もっか研究中です・・・。マダムHoneyさんのブログもありがとうございます。佃煮がぬめぬめしててステキ。


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