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2017年 08月 21日

最近読んだ本

最近、あまり本を読めていない。

大竹昭子『間取りと妄想』(亜紀書房 2017年6月)は、マドリストである大竹さんが、13の間取りから物語を紡ぎ出したもの。

船の舳先にいるような/隣人/四角い窓はない/仕込み部屋/ふたごの家
カウンターは偉大/どちらのドアが先?/浴室と柿の木/巻貝/家の中に町がある
カメラのように/月を吸う/夢に見ました

間取りを見ながら動線や、どんな風景が見えるのかを創造しながら読むのが楽しい。
どれもいろんな仕掛けがあって、ほぉ、そう来たか」、と作者のたくらみにニヤリとしてしまう。

恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎 2016年9月)は、浜松を思わせる架空の都市を舞台にしたピアノコンクールに挑戦する演奏家たちを描く。久しぶりに小説を一気読み。それにしても、よくもまぁこんなにも音楽語りが続くこと! 登場する音楽をもう一度ちゃんと聴いてみたいなと思った。

こだま『夫のちんぽが入らない』(扶桑社 2017年1月)は、タイトルには一瞬驚いたが(朝日新聞に広告が載ったけれども、タイトルは入れられなかった)、読むと、このタイトルしかないよねぇ。
コミュニケーションが苦手な主人公が、地方の大学に通うために下宿したときに出会った男性は、すっと人の心に入り込むのびやかな心のひとで、ひかれあうが、どうしたわけか性生活ができない。二人の出会いから結婚まで、そしてどうにか入れようともがく前半がとてもテンポがいい。
しかし、教師となった主人公が、学級崩壊に見舞われるあたりから、読むのがちょっとしんどくなる部分が。
装丁がとてもきれいー

ヒアリ騒動もあって、ガゼン、蟻がどのように増えるのか興味がわいたので、関連書籍を何冊か読む。
そのなかで、京都大学の松浦健二先生の『シロアリ 女王様、その他がありましたか!』(岩波科学ライブラリー202 2013年2月)は最高!
お恥ずかしいことに、この本を読んで初めて知ったのだが、シロアリはアリの仲間ではなくて、分類的にはゴキブリの仲間なんだって。

松浦先生は、小学校6年で岩田久二雄の『ハチの生活』という本に出会い、炬燵でシロアリを飼い始める、」シャーレの壁を上ることができないので、脱走する心配はないんだそうです。
多くのハチやアリのコロニーが女権社会であるのに対して(オスは巣を飛び立ってメスと交尾すると死んでしまい、メスだけでコロニーを創設する)、シロアリは一夫一妻で巣をつくり、王と女王が存在する。ワーカーや兵アリもオスとメスがいる男女同権社会なんだそうだ。
結婚飛行で同棲カップルが誕生する謎や、単独メスの巣でも卵が産まれる謎、女王が君臨している間、他のメスが二次女王となるのを抑止する仕組み、シロアリの卵に化ける、一見ボールのようなカビの話など、「へーえ」の連続なのだった。
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by sustena | 2017-08-21 11:04 | 読んだ本のこと | Comments(2)
Commented by iwamoto at 2017-08-21 11:21 x
いやぁ〜、読んでらっしゃいますよ。
頭の中、どうなってるんだろうと心配しています。
Commented by sustena at 2017-08-21 22:03
原因はよくわかってるんですよ。夕食後に、昼間録画しておいたBSプレミアムの映画を見ていて、そのあとになって家に持ち帰った仕事を片付けてたり、次々に降ってくるヤボ用をこなしてるからなんです。
でも、こういう状況ももうじきオシマイになりそう。


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