2017年 01月 15日
先日、歌舞伎座の正月公演を見た。昼の部で、大政奉還百五十年を記念しての「将軍江戸を去る」、道成寺のバリエーションのひとつ「大津絵道成寺」、そして伊賀越道中双六のうち「沼津」である。 「将軍江戸を去る」では、真山青果のホンがなかなか漢語が多くて、口跡がよくないと聞きづらいのだけど、愛之助の山岡鉄太郎が迫力で、言葉がわかりやすくてマル。歌昇もうまくなったなぁ。 この愛之助、「大津絵道成寺」では五役を踊った。藤娘はキレイなんだけど、やわらかさがまるでなくて、素早い動きはオオーと思うんだけど、ちょっとねー。 なんといっても素晴らしかったのが、「沼津」。吉右衛門の十兵衛、歌六の平作、雀右衛門のお米と、適役ぞろい。歌六の細い足が、いかにも貧乏老人であったし、親子と知れたときの吉右衛門の表情や義太夫もすべてが、絶妙のアンサンブル。 3月には国立劇場でこの伊賀越道中双六の通し狂言がある。通し狂言とはいいながら、沼津の段はないので、1月のこの公演を見ることができてよかったー。 写真は銀座NAGANOの1月のランチプレート。お正月らしくていいんだけど、ちょっと味が濃い。 真山青果 作 真山美保 演出 一、将軍江戸を去る 徳川慶喜 染五郎 山岡鉄太郎 愛之助 土肥庄次郎 廣太郎 吉崎角之助 男寅 間宮金八郎 種之助 天野八郎 歌昇 高橋伊勢守 又五郎 河竹黙阿弥 作 二世藤間勘祖 構成 二、大津絵道成寺 愛之助五変化 藤娘/鷹匠/座頭/船頭/大津絵の鬼 弁慶 歌昇 犬 種之助 外方 吉之丞 矢の根の五郎 染五郎 伊賀越道中双六 三、沼津(ぬまづ) 呉服屋十兵衛 吉右衛門 お米 雀右衛門 荷持安兵衛 吉之丞 池添孫八 又五郎 雲助平作 歌六
by sustena
| 2017-01-15 22:17
| Theatre/Cinema
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