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2016年 07月 18日

「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」が楽しいッ!

c0155474_21175922.jpg忙しいときは、なぜか仕事がさらに重なるものなのである。
もっかレギュラーの広報誌2誌と、生命科学系のweb編集に加え、8月上旬に実施するイベント準備のほか、記念誌が2冊と、8月末納品予定だったweb を突然今月中に納品しなければならなくてって、かつ、プレゼンテーションが2つほど。
この3連休も一日はある賞の授賞式の取材と撮影でつぶれ、残る2日も、秋のアートイベントのリリース作成と、今週の仕事の一部を家でしこしこ進めていたのだった。

でもっ、気分転換がしたいぞー!!というわけで、練馬美術館で開催中の「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」を見てきた。特設サイトはこちら→http://www.saruhage.com/kaiten/

しりあがり寿は、朝日新聞に連載中の「地球防衛家のヒトビト」や「弥次喜多 in DEEP」など批評精神に満ちた、ときにシュールなギャグ漫画で知られる。今回は、彼の初期のマンガの原画をはじめ墨絵インスタレーションを紹介した第一章、ヤカンやあらゆるものを回しちゃおうという第2章で構成されている。

漫画原作では「弥次喜多 in DEEP」の原画の美しいことにウットリ、「御前しりとり合戦」には笑ったし、「流星課長」「真 ヒゲのOL藪内笹子」の2冊は、この絵を見たあと、読みたくなって図書館で予約してしまった。

これは、しりあがり寿が各地で行なってきた部屋全面に和紙を貼った墨絵インスタレーションのうち、2015年の『崩』の一部。
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ゆるめーしょん(=ゆるいアニメーション)も楽しかったなぁ。文化庁メディア芸術祭で審査員会推薦作品に選出された》Voyage de Hokusai (北斎の旅)》(エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴー」のメロディにのって北斎が踊るロトスコープのアニメ)に登場するいろんなアイデアのモトはこれだったのか、とナットク。そのゆるさがなんともいえないのだけれど、家族の会話を4枚の動くセリフで表現したものなど、ああー言えてるーと思ったな。
これは、ゆるめーしょんのうち、《黄色いドア》。
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でも圧巻は回転作品のコーナーですね。
最初に置かれているのが、《回るヤカン》
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電光掲示板には、ヤカンがとまっているときには、「このヤカンは回転している間だけ芸術になります」という文章が流れ、ヤカンが回り出すと赤い「芸術」の文字が点滅する。

単にヤカンで回ってるだけなんですけどー。でもマルセル・デュシャンの「泉」だって単なる便器ですもんね。

回転派のアトリエでは、すべてのものが回転し、「まわる歴史」のコーナーでは、日本の歴史も、個人の思い出もくるくるまわる。
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真っ赤なダルマが歌っているところを通りすぎると、一転白っぽい部屋になり、机の上に置かれた、レシートやトイレットペーパーや、コンビニのトレーの容器や日常のチマチマしたものがまわる「回る白昼夢」の部屋。いやはや圧巻である。
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考え方をえいやってひっくり返したりするのが現代アートだから、まわしてみせるのは、実にアートなのだった。
赤瀬川原平はよじれの不安があるけど、しりあがり寿はいきなり飛んでしまうのね、と思ったことだった。

by sustena | 2016-07-18 21:58 | Art/Museum | Comments(0)


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