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2016年 06月 27日

ポンピドゥー・センター傑作展

c0155474_23223192.jpg東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」をやっていて、招待券をゲットしたので出かける。

1906年から1976年まで、1年1作家1作品のタイムラインで、ポンピドゥーセンターの所蔵品(絵画や彫刻、写真、映像、家具まで幅広い!) が展示されていて、作家のポートレートと略歴、作品の背景などもあわせて紹介してあって、なかなか分かりやすく、見やすかったな(展示空間の構成は、建築家の田根剛)。

現代美術の名だたる作家はもちろん、今回初めて名前を知った作家も何人か。

スタートは、1906年ラウル・デュフイの《旗で飾られた通り》。ノルマンディー地方のル・アーヴルでフランス革命記念日のドラピエ通りをちょっと高い視点から見下ろしたもの。フランス国旗の色が鮮烈!1907年は ジョルジュ・ブラック《レック湾》、1908年はオーギュスト・シャボーの《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》、1909年モーリス・ド・ヴラマンク《川岸》、1910,;コンスタンティン・ブランクーシの《眠れるミューズ》・・と続いていく。
いろんなイズムが生まれ、他の作家に影響を与え、パリにいろいろな国からアーティストがやってきて・・と、全部で70点ながら、20世紀のフランス美術を概観できるのだった。
(71番目は1977年に開館したポンピドゥー・センターを設計したレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースのスタディ模型)

印象に残る作品はいくつもあった。デュシャンの《自転車の車輪》の影の美しかったこと。シャガールの《ワイングラスを掲げる二人の肖像》は初めて観た。ル・コルビュジエの油彩《静物》は、彼の建築みたい。ウジェーヌ・フレシネの《オルリーの飛行船格納庫》のできるまでを紹介する映像は1921-1923年のもの。あの時代、大きな建築物を建てるのがいかにタイヘンだったことか。オットー・フロイントリッヒの《私の空は赤》、抽象画だけど、赤い色が心にしみる。そうそう、1年1作だけど、1945年だけは空白で、エディット・ピアフの歌を流していた。そのあとの1946年がアンリ・ヴァランシの《ピンクの交響曲》、1948年がアンリ・マティスの《大きな赤い室内》、49年ニコラ・ド・スタールの《コンポジション》・・とこのあたりは、絵からも音楽がきこえてくるようだった。

おすすめ。
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上野動物園の入口はもっか工事中みたい。落書きかと思ったら、動物の名前を漢字とカタカナ、英語で記してあったのだった。
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by sustena | 2016-06-27 23:51 | Art/Museum | Comments(6)
Commented by iwamoto at 2016-06-28 15:39 x
ポンピドゥーセンター、ちょうど結婚した頃にお目見えした建物です。
すっごく気に入ったのですが、その後のボロボロさ加減にはショックを受けました。
この建物は、コルビュジエが生きていたら、彼が設計したと思うのですが、工場好きのわたしは、これも大変嬉しかったです。
未来の建物はこうなるのかと。
でも、剥き出しでは耐えられないんですね。 もうちょっと工夫が必要。
リサとガスパールって、ここに住んでるんですよね。
Commented by Cakeater at 2016-06-28 22:35 x
なかなか面白そうですねえ。行ってみようかな。
ピアフの1945年? あ、La vie en rose の年ですねえ。
Commented by sustena at 2016-06-28 23:01
iwamotoさん、私はこの美術館ができた翌々年ぐらい、まだ悪評フンプンのときに行きました。そのときはレンゾピアノの名前も知らなかったな・・・。そうそう、リサとガスパールと一緒に写真が撮れるんです! スタンプもあったので、手帳にしっかりと押しました。ミーハーなわたくし。
Commented by sustena at 2016-06-28 23:03
Cakeaterさん、新聞社がやるこの手の美術展としてはなかなかよかったのでは、と思います。向こうとしては、膨大なコレクションの中からちょこっと出してもどうってことないだろうし。
Commented by desire_san at 2016-08-08 17:08
こんにちは。
私もポンピドゥー・センター傑作展を見てきましたので、興味を深くブログを読ませていただきました。今回は20世紀美術を制作年代ジャンに天使セしていましたため、色々な隆起の作品が入り乱れていて分りにくかったかもしれません。しかし、120世紀美術を、○○派という画家のグループが定着して発展を溶けていったわけではなく、フォービズム、キュビズム、抽象芸術などいろいろな表現が挑戦され模索され、美術界は百花繚乱で混とんとしていた現実であり、その現実肌で感じられる展示だったお感じました。私も、ヴァランシ、デュシャン、シャガール、フレシネ、ティス、スタールの作品は印象に残っています。

今回ポンピドゥー・センター傑作展を見て、20世紀美術の多様な表現の意味とその芸術の本質について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。




Commented by sustena at 2016-08-11 23:51
desire_sanさま、先日京都で、「あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術」点をやってて、このポンピドゥー・センター傑作展とはだいぶ違うんだけど、時代と美術についてつくづくと感じたことでした。


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