2016年 03月 10日

横浜美術館「村上隆のスーパーフラット・コレクション」

c0155474_22492951.jpg横浜美術館で開催中の「村上隆のスーパーフラット・コレクション」。そのコレクションの幅の広さや質の高さ、バリエーションがすさまじくて、めちゃおもしろい。いったいこんなにたくさんのものを、いつもはどこに保管してるんだー?

今回展示されたのは、約5,000点以上にも及ぶ村上隆の美術コレクションのうち約1,100点だという。小さな美術館なんて、もう負けちゃうなー

曾我蕭白や白隠、仙厓義梵、縄文土器や弥生土器、李朝のツボや古九谷、備前や 魯山人の焼きものやコレクション、イギリスやアメリカのスリップウエア、漱石の書簡もあれば、田中一村のしっとりした「梨花」の絵もあるし、井上有一の和紙にコンテで書いた「よたかの星」の一節や「魚行水濁」の文字。
日本で初めてユネスコの記憶遺産に登録された山本作兵衛の「明治仕操方」もあったし
李朝の団扇やマス、手つき鍋などの日常の道具のたたずまいの美しさ、日本のいつの時代のものなのかわからないけれど、雑巾が2枚、ネル?のサイズ違いのコーヒーフィルターが展示されていたり。
アウトサイダーアートのヘンリー・ダーガ―や、奈良美智の作品もいっぱいあったし、現代アート・・・・・・。目に付いたもの、気に入ったものは、とことんゲットしたくなって、自分でも収拾がつかなくなったんじゃないかしらん、と思えるほど。

5つのパートに分かれてた。

■彫刻の庭

美術館エントランスのグランドギャラリーに、アンゼルム・キーファー/マウリツィオ・カテラン/グレイソン・ペリー/マルティン・ホナートらの作品でまず度胆を抜かれる

■日本・用・美
東洋陶磁や近代陶芸、江戸期の絵画が並ぶ。生活の中の美を探るコーナー

■村上隆の脳内世界

福助人形やボリビアの儀式で使う木杯、ネパールのお経、アンティーク家具や陶製のビールジョッキ、ペタンク、グラフィックアートなど、時代や地域をごたまぜに、「玉石混交」「ノーロジック」に並べた、村上隆の脳のカオスを体験するような空間。これ自体がインスタレーションという感じ

■スタディルーム&ファクトリー

部屋の中央にはだかの像が立っていて、イーゼルがあって、鑑賞者が自由にスケッチしたものを展示した参加型の空間。みんなけっこう上手なのにびっくりー
ミカ・ロッテンバーグの母貝から取り出した真珠をひたすら選別するアジアの女性たちと、花の匂いを嗅ぎながらくしゃみをするたびに鼻からパスタが飛び出す西洋の女性を対比させた映像作品がおもしろかった。

■1950-2015

1950年代から現在までの国内外のアート作品がずらり。アラーキーや篠山紀信、畠山直哉の写真や、大竹伸朗、ガブリエル・オロスコ・・。竹熊健太郎の「JR中央線夢のトーマス化計画とは何か」には笑っちゃった。キム・ジュンギの≪宴会≫≪すし屋での昼食≫に感動。なんてすごいデッサン力なんだー
c0155474_2240989.jpg
c0155474_2240191.jpg
c0155474_22402867.jpg
c0155474_22403739.jpg
c0155474_22404882.jpg
c0155474_22405546.jpg
c0155474_2241432.jpg
c0155474_22411514.jpg
c0155474_22412645.jpg
c0155474_22413730.jpg

キハチでお昼。上品な味つけ。
c0155474_22414644.jpg


by sustena | 2016-03-10 17:04 | Art/Museum | Comments(4)
Commented by sustena at 2016-03-13 15:03
・・・? 村上隆は1962年生まれで、芸大卒の博士号をもった現代美術家で、龍とは一文字違い・・・。朝日新聞の販売所が、毎月抽選でスポーツや自社で後援してる美術展のチケットなどを毎月抽選で読者プレゼントしてるんですが、六本木の森美術館で先日まで開催されていた「村上隆の五百羅漢図展」について、村上龍の・・と書いていたので、隆ですけど、と指摘したら、招待券をもらったことがあります。
Commented by Cakeater at 2016-03-13 15:54 x
わお、そうか、隆と龍ちがいですか。すみませぬ。
最初のコメント消させてもらいます。
Commented by dezire at 2016-03-20 23:01 x
こんにちは。
私も村上隆の「五百羅漢図展」と「村上隆スーパーフラットコレクション」を見てきました。村上隆の作品のスケールが大きいだけでなく何層にも刷り重ねられた色彩感と密度。羅漢たち異形の霊獣たちは昔の五百羅漢的なものからアニメ的なイメージも入り交じり、膨大な視覚情報の嵐に圧倒されました。画結局何を描きたかったのかはわかりませんでしたが、巨大な画面から伝わってくるオーラに私の五感が共鳴してきて、画家の意図が分らなくてもアート鑑賞を楽しめる、まさに現代アートとはそんなものだと村上隆の作品を見て感じました。そのような斬新な発想が、スーパーフラットコレクションに展示されていた日本文化に属するものから全く異質のアニメキャラや日常のごく平凡なものなどから発しているというのは、村上隆の貪欲ともいえる展開力と連想力にきいんしているのでないかと思うと、やはり村上隆は現代の巨人だと改めて感じました。

画家の意図を理解するアートから五感で感ずるアートに変革した、美術史に巨大な足跡を残した巨匠画家についてレポートしてみました。現代絵画やアートを理解する上でご参考になると思いますので、ぜひ覗いてみてください。
Commented by sustena at 2016-03-21 00:49
dezireさん、コメントありがとうございます。私は、辻 惟雄とのキャッチボールによる村上の挑戦の記録ともいうべき『 熱闘! 日本美術史』を観たあと→『五百羅漢図展』→『スーパーフラット・コレクション』と見てきて、対象に対する距離感のとりかたとのめり込み方がとてもおもしろかったなぁ。五百羅漢図は、あの大きさでないと、現物でないと見えてこないものもあって、制作スケッチとあわせてプロセスを見ることができてよかったです。


<< ふらふらとラーメン      ラリベラの村────カラフル・... >>