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2016年 01月 09日

石川直樹「まれびと」

銀座キヤノンギャラリーで、石川直樹の写真展をやっていた。

まれびと、というのは民俗学などで出て来る用語で、その土地に訪れる異形の神のこと。日本の各地にはそういった“来訪神”を迎える儀礼が数多く残されていて、石川は、そういった土地を、日本列島の北から南まで10年かけて訪れ、撮影してきた。

土田ヒロミの用意万端、画面のすみずみまで気を配ったような写真と違って、コンデジで、ぱしゃ、と撮ったような、どこにピンとがあってんのじゃ、こりゃ、といった写真も含まれているのだけれど、石川の興味はそんな写真の完成度では全然なくて、展覧会の惹句を借りるなら「仮面の祭祀儀礼をたどりながら、人間の内面に広がる未知の荒野へと迫」ることにあったのだということが、ともにまれびとを迎える仲間として、集落の人々にとけこんでいったろうことがよく伝わってくる写真展だった。
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by sustena | 2016-01-09 09:38 | Art/Museum | Comments(0)


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