2016年 01月 28日

リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展

渋谷のBunkamuraで開催中の「英国の夢 ラファエル前派展」の内覧会のチケットをゲットしたので見てきた。内覧会のくせに混んでる~

ラファエル前派の名前を始めて知ったのは、大学の寮にいた時。ダンテ・ガブリエル・リオセッティを研究テーマにしている先輩がいて、美しい女の人の絵だなーと思ったのが初めてで、その後一人旅でぶらついたヨーロッパで、ロセッティ、ミレイ、ハントらの絵をパラパラと見たものの、きれいだけど平凡だなーぐらいのイメージしか抱かなかった。

今回。リバプール国立美術館(リバプール市内及び近郊の3美術館などの総称)から集まった65点を順に眺めて、こんなふうに象徴主義の先駆となっていったのね、とよくわかるのだった。

リバプールというのは、19世紀中頃にラファエル前派が結成されたまちで、当時、造船業が栄え、各種工業製品を輸出する有数の港町として栄えていて、財をなした人たちが美術館を建てたり、美術品を買い集めたのだ。

この展覧会では、ラファエル前派が結成されてから後世に引き継がれるまで、4つのパートで紹介されたいた。

第一章「ヴィクトリア朝のロマン主義者たち」
ラファエル前派のメンバーとして活躍したミレイやロセッティ、ハントの代表作を中心に紹介。古典的絵画の規範だった、ルネサンスの巨匠ラファエロ以前の絵画への回帰を唱え、自然描写を追求したので、ラファエル「前派」。
ロセッティの≪パンドラ≫が色っぽいの。

第二章「古代世界を描いた画家たち」
ローレンス・アルマ=タデマらの、古代ギリシャやローマの要素を盛り込んだ絵画作品。
フレデリック・レイトンの≪エレジー≫、チャールズ・エドワード・ペルジーニの≪シャクヤクの花≫。花弁の質感を同じように優雅にふくらむドレスの質感。

第三章「戸外の情景」
19世紀半ばに都市の人口が農村を上回ったイギリスで、田園の暮らしに憧れるようになり風景がが発達。
第四章「19世紀後期の象徴主義者たち」
エドワード・バーン=ジョーンズが率いた「ラファエル前派第二世代」や、ラファエル前派最大の復興者ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスなどラファエル前派に影響を受けた画家たちの作品。
ワッツの≪十字架のマグダラのマリア≫の表情、そのなまめかしさときたらない。
3月6日まで。
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by sustena | 2016-01-28 16:04 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by desire_san at 2016-03-02 08:44
こんにちは。
私も『ラファエル前派 英国の夢』展を見てきましたので、作品のご紹介読ませていただきその絵画の美しさが再び目に浮かび、ラファエル前派展』展を追体験することができました。今まで見たことのなかったミレイの『春(林檎の花咲く頃)』やウォーターハウスなど『デカメロン』の多くの美しい作品が多くみらよかったと思いました。また、バーン=ジョーンズの『スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁』などの個性的な作品にも魅了されました、今まで見たことのなかった英国の美しい唯美主義的作品をたくさん見られたのもよかったと思いました。

私も印象に残った作品について感想と画家の魅力などについてレポートし、ラファエル前派という美術運動の意義について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。
Commented by sustena at 2016-03-07 00:03
コメントをありがとうございます。ブログを拝見し、絵を見たときの感動がよみがえってきました。また、ラファエル前派について、あらためて整理されて頭に入り、とても勉強になりました。


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