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2015年 10月 15日

東京国際写真祭

ART FACTORY城南島で東京国際写真祭(Tokyo International Photography Festival)が開催されていると知って、先日、大森駅から京急の城南島循環バスに乗って出かけた。
途中で大田市場の構内をぐるっとめぐり、東京港野鳥公園を経て、いろんな企業の流通センターなどを過ぎて進み、城南島二丁目下車。

バス停に案内が出ていると思っていたら何も情報がなく、一瞬うろたえたけれど、持っていた写真展の案内に電話番号が載っていたので電話して聞いたら、そのまままっすぐ進めばいいとのことだった。

じきに、赤い金属のフレームや階段が印象的な建物が見えてきた。
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このART FACTORY城南島は、なんと東横インが社会貢献活動の一環として、アーティストの活動を支援するとともに、芸術文化の振興に寄与するための施設なんだって。びっくりー。

屋上に出ると、スッカーンとした青空。時折飛行機が飛んで行く。
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制作スタジオや金属や木工の加工スタジオもあって、レンタル料もリーズナブル(だと思う)。
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さて、お目当ての東京国際写真祭は、同ビルの4階で開催されている。大きく2つのパートに分かれていて、一つはフォトキュレーター小高美穂による企画展「What makes us “us” –私たちの世界の領域-」。もう一つが「東京インターナショナルフォトグラフィーコンペティション」受賞者8名による巡回展。

「What makes us “us” -私たちの世界の領域-」では「都市と自然」「民族」「境界」「コミュニティーとカルチャー」の4つの観点で14名の写真家の作品が並ぶ。

都市と自然・・・・アレハンドロ・チャスキエルベルグ「Otsuchi Future Memories ~ 大槌 未来の記憶 ~ 」、ルーカス・フォグリア「Natural Order」、田附勝「魚人」、ホンマタカシ「都市へ Camera Obscura Study」
民族・・・ローラ・エルタンタウィー「In the shadow of the Pyramids」、ナムサ・レウバ「Ya Kala Ben」、石川直樹「まれびと」
境界・・・リウ・ボーリン「Hiding in the City」、下道基行「Dask/Dawn」、ノエミー・ゴーダル「Haven her body was」
コミュニティーとカルチャー・・・細倉真弓「クリスタル ラブ スターライト」、マイク・ブロディ「A PERIOD OF JUVENILE PROSPERITY」、山谷佑介「ground」
特別展示・・・西野壮平「CITIES TOKYO」

この中で、アルゼンチンのアレハンドロ・チャスキエルベルグと中国のリウ・ボーリン、西野壮平がおもしろかった。
アレハンドロ・チャスキエルベルグは、大津波のあとの大槌を訪れ、そこで水や泥にまみれた写真アルバムを何枚も接写し、取り込んだ写真に色をつけたり、流されて基礎だけが残った家のあとなどに人々を座らせて長時間露光して撮影したモノクロ写真に着彩するなどして、なんとも不思議な雰囲気を醸しだしている。そのメイキングビデオも興味深かった。

リウ・ボーリンは、パンダの並ぶ棚の前や、スーパーマーケット、工場、地下鉄、都市のあちこちにたたずみ、撮影風景に溶け込むように、10時間以上もかけて、アシスタントに自分の洋服や顔にその背景と同じ絵をペンキで描かせて、背景と同化した写真を撮影しているんだとか(フォトショップでパパッと合成してるわけじゃないのね、すごーい)。
どこにいるか目を凝らさないと分からない。まさしく透明人間という感じなのだ。

西野壮平さんは、これまでも、世界のいろいろな都市を何千枚と写真に撮りそれをコラージュしてきたが、今回は東京をモノクロで。山手線や東京ドーム、東京タワー、スカイツリーなどの名所のほかに、よく見ると、看板や、通行人などいろいろな写真があって、それぞれのエリアの特徴が浮かび上がっていて、細かく見れば見るほど発見がある。

もうひとつの東京国際写真コンペティションの受賞者展。テーマは「Human Condition(人間らしさ)」。
2015年度のグランプリが、Christian Viumの「The Wake」。そのほか優秀作が、Arnau Bach 「Capital」、Laurence Rasti 「There are No Homosexuals in Iran」、Laurent Chehere 「Get Close」,Irina Kalashinikova 「North Korea. Bearable darkness」、John Cazenave 「Galerna」、Daesung Lee 「On the Shore of a Vanishing Island」、Dougie Wallace 「Glasgow: Second City of The Empire」の7名。

このなかで、住まいを空中に浮かべたような「Get Close」がおもしろかった。説明をするより、このページを見るのがはやい。→http://competition.tipf.jp/portfolio/laurent-chehere-get-close/

ART FACTORY城南島の1階では、三島喜美代(KIMIYO MISHIMA) の1980年代から2014年までのインスタレーション作品を中心に、新聞や雑誌、段ボールの商標などをシルクスクリーンで転写した作品13点が並んでいて迫力。960平米もの広さなんだってー。どんな内容が転写されているのか、眺めているだけでおもしろかった。新聞が山と積まれている迷路は、叩くとうつろな音がした。
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バスはお昼をすぎると1時間に2本ぐらい。時間があったので、バス停付近をぱちり。
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by sustena | 2015-10-15 02:44 | Art/Museum | Comments(4)
Commented by iwmaoto at 2015-10-16 13:00 x
Artist-in-residence program、みたいなことですか。
ここは泊まれなくて、宿泊は「東横イン」で? (福生の駅前にもあります)
マシンを使わないと作れないものありますものね。 発注しちゃうのは極力少なくしたい人もいるわけで。
1階のフロアの写真、プリズンって感じだな〜、と思いました。
Commented by sustena at 2015-10-16 16:26
アーティストインレジデンスとはちょっと違って、宿泊はナシ。あくまで制作スタジオと加工スタジオとのことでした。
期間は1ヵ月から1年間(更新あり)で、平日は9:30-21:30 土日祝日は9:00-17:00まで
費用は1ヵ月3240円(税込)~12960円。加工スタジオは1日2160円で、制作スタジオ利用者は加工スタジオが無料で利用できるとのこと。騒音などの心配もしなくていいだろうし、場所を探している人にはいいかも。
Commented by esiko1837 at 2015-10-16 21:08
私の行ったことのないゾーンです、大森あたりは。
東京はいろんな写真展があっていいなあとは思うものの、サステナさんのようなエネルギーが無いので
結局私がそちらに住んでいてもあまり行かないかもしれません。
と、最近は特に思います・・・体力・好奇心・意欲、こういうものがスカスカになったので。
拝見していると、ここにアップされてる写真だけで写真展が出そうなくらいに素晴らしいです。
シックでほれぼれします。
Commented by sustena at 2015-10-17 21:44
esikoさん、私も大森はほんの数えるほどしか行ったことがありません。写真展は昔より増えているような気が・・・。といっても、昔はそんなに写真に興味がなかったので、あっても気づかなかったんだけど。ただ、みんなデジカメで気軽に撮るようになって、一般のひとの写真への関心は高まったような気がします。
この写真の大半は、ここの場所がいいのであって、ほんとならもっとクールに撮れるはずなのに、思い描いたようにはゼンゼン撮れないのでした。


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