いつもココロに?マーク

sustena.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2015年 09月 14日

KERA・MAP#006 『グッドバイ』

c0155474_2212815.jpg世田谷パブリックシアターで上演中のKERA・MAP#006 『グッドバイ』がすこぶるおもしろい!

太宰治の未完の遺作をもとにして、二部構成にしたもの。

戦後3年ほど経ったころのお話。田舎に妻子を疎開に出したまま、東京で暮らしている男・田島周二。彼は、「オベリスク」という文芸誌の編集長であり、闇商売で儲け、愛人が100人を超えるというモテ男だった。しかし、そろそろ愛人と別れ、闇商売もやめて、妻子と一緒にまじめに暮らそうと決意する。
なんとかしてすっきり女たちと別れる手はないか。葬式帰りに初老の文士に相談すると、美人のニセの妻を伴って愛人宅に出向き別れを切り出せばいいという。そこで田島は、あちこち探し歩いた末に、担ぎ屋のキヌ子を妻役に雇うことに。しかしこのキヌ子、美人だが、ケチで大食らい。しかも、女と別れるといってもそう簡単にはいかない。キヌ子のがめつさも増すばかり・・・・。

田島の4人の愛人と元妻、元妻との娘・知恵遅れのサチコ、オベリスクの編集者など、いろんな登場人物がもつれ、からみあって、話は意外な展開に・・・。

途中までは太宰のグッドバイだけど、なにしろ、しり切れとんぼに終わってしまったお話。それをケラがどんなお話に仕立てるか。キヌ子と田島の関係やいかに?

大笑いしながらしんみりして、じわっとあたたかくなるお話で、顔はいいけど、オシが弱く、明るいけど、どっかぬけていそう。こんな役をやらせたら天下一品の中村トオルと、老文士役の山崎一の会話のテンポがいいし、愛人の一人、内科の美人女医の緒川たまきのクールさ、池谷のぶえの怪演(いったい何人に扮したんだろう)、場面転換も含めて、登場人物の計算されつくした動きといい、超オススメの舞台です。

[原作]太宰治「グッド・バイ」
[脚本・演出]ケラリーノ・サンドロヴィッチ

[出演]仲村トオル 小池栄子
水野美紀 夏帆 門脇麦 町田マリー 緒川たまき
萩原聖人 池谷のぶえ 野間口徹 山崎一
c0155474_2214874.jpg

写真は、中国のアーティスト、シ・ハイの新潟 市ノ沢地域の森の中の作品 ケラの芝居ってなんだかこんな感じ。

by sustena | 2015-09-14 22:08 | Theatre/Cinema | Comments(2)
Commented by iwamoto at 2015-09-14 22:50 x
ふ〜〜ん、なるほど。 それは面白そうですね。
Commented by sustena at 2015-09-15 09:10
iwamotoさん、太宰のグッドバイはどこでオシマイになったのかしらと、青空文庫で読みふけってしまいました。


<< ジェフリー・ディーヴァー「限界点」      久しぶりに見たカワセミ >>