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2015年 09月 13日

歌六、大当たり─秀山祭九月大歌舞伎・夜の部

c0155474_11501788.jpg今月の歌舞伎座・夜の部は、通し狂言「伽羅先代萩」である。「伽羅先代萩」は、文楽でも歌舞伎でも何回か見てるのだが、今回は玉三郎の政岡、吉右衛門の仁木弾正ということで、始まってまだそれほど経ってないのでセリフがちゃんと入ってるか心配だったんだけど、先々週、いそいそと見に行ってきた。最後の場面でプロンプターがうるさかったけど、いやあおもしろかった!

ことに普段省略されがちな「飯焚き」の場面・・・鶴千代と千松が、おなかがすいてひもじいのをこらえている間に政岡が茶道具でご飯を準備する・・・そのシーンがこれまでになく現代的でリアルなのだ! それだけに、このあとの悲劇的な展開がくっきり浮き彫りになったように思う。

栄御前の持ってきた毒入りのお菓子を、千松が駆け寄り食べて、蹴散らしてしまう。悪事を見抜かれまいと八汐が千松をなぶり殺す、そのさまを、微動だにせず見つめる政岡。このときの玉三郎の美しいこと!

歌六のにくにくしさは天下一品。竹の間の場面で沖の井にやりこめられるところなど菊之助との息がぴったりでサイコーだった。

梅玉の頼兼はいつもながら気品があって適役だったし、驚いたのは花水橋の立ち回りの場面。月の後半ごろは踊るように流れるように進むんだけれど、様式的すぎてつまらないことも多いのに、今回は一つ一つの動作が、どの手をどう受けてと、ピシッピシッと決まっていてよかったー。

吉右衛門の弾正の登場シーンはめちゃ迫力。染五郎の細川勝元は刃傷の場はよかったけど、弾正との対決では弾正の迫力に押されてたよー。
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〈花水橋〉         
足利頼兼・・・・梅 玉
絹川谷蔵・・・・又五郎
  
〈竹の間〉         
乳人政岡・・・・玉三郎
沖の井・・・・菊之助
鳶の嘉藤太・・・・吉之助
小槙・・・・児太郎
八汐・・・・歌 六
  
〈御殿〉          
乳人政岡・・・・玉三郎
沖の井・・・・菊之助
小槙・・・・児太郎
栄御前・・・・吉 弥
八汐・・・・歌 六
  
〈床下〉          
仁木弾正・・・・吉右衛門
荒獅子男之助・・・・ 松 緑
  
〈対決・刃傷〉       
仁木弾正・・・・吉右衛門
細川勝元・・・・染五郎
渡辺民部・・・・歌 昇
山中鹿之介・・・・種之助
大江鬼貫・・・・由次郎
山名宗全・・・・友右衛門
渡辺外記左衛門・・・・歌 六

by sustena | 2015-09-13 15:15 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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