2015年 07月 23日
最初についたのがアゼルバイジャンの首都バクー。空港の外観はこんな感じ(ほんのの一部ね) バクーはカスピ海での石油や天然ガス採掘によって、訪れた三国の中でも一番リッチな印象。今年はヨーロッパオリンピック協会が主催するユーロリンピックが6月に開催されたばかりで、「2015バクー大会」を祝うポスターが町のあちこちに残っていた。(そうそう、バクーは2020年のオリンピックにも立候補し、東京と競った都市で、今からでもバクーにまわせば、なんて言ってるツアー客が多かったな) ところで、カスピ海であります。大きさは37万4000平方キロメートルで、げっ、日本くらいの大きさ! もともとは海だったのに、大陸が移動したときに隆起して周囲の海と離れてしまい、とてつもなく大きな湖となった。でもこれを今でも海とするか、湖とするかで、大問題が発生する。何しろ、石油と天然ガスがとれるんだから。 海であれば、排他的経済水域で考えることになるし、湖の場合は、海洋法条約にはしばられず、沿岸国で均等に分割するのが慣習という。カスピ海を取り巻くのはアゼルバイジャンのほか、ロシア、カザフスタン、トルクメニスタン、イラン。とくに海か湖かで、イランにとって違いが大きい。それでモメてるんですね。 このカスピ海に夕食を食べたあとに出かけてみた。海に面する公園は、土曜とあって、家族連れや友人同士、恋人同士で賑わっている。人口が急増しているバクーは、市内に開発の余地がなく、いませっせと埋立工事を行っているとか。 この遠くに見えるビルが「フレームタワーズ」。 アゼルバイジャンは古くから地表にしみだしたガスが自然発火していたため「オドラル・ユルドゥ(火の国)」と呼ばれ、ゾロアスター教の聖地ともなった。フレームタワーズは、この炎をかたどった高層ビルで、高さは約190メートルあるんだって。ひとつはホテル、あとの2つがオフィス用とのことだけど、まだ半分ぐらいしか入居が進んでいないらしい。 1990年1月20日のソ連侵攻の際に殺された147名が眠っている「殉教者の小道」(死者の顔が描かれている。今回訪れた3カ国とも墓には亡くなった人の顔があった)を通って高台に出ると、カスピ海が見渡せた。風が台風なみに強い。バクーは風のまちでもあるんだそうだ。
by sustena
| 2015-07-23 23:19
| 旅
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