2015年 07月 04日

ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし

c0155474_23283097.jpg東京藝術大学大学美術館で開催中の「ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし」展の招待券をゲットしたので雨のなか見に出かけた。

ヘレン・シャルフベックというフィンランドの女性画家は初めて知ったのだけれど、このポスターの絵に引きつけられしまった。

3歳のときに事故で左足が不自由になってなり家庭教師について学ぶうち、11歳で絵の才能を見いだされ、フィンランド芸術協会で素描を学ぶ。その後、《雪の中の負傷兵》によって奨学金を獲得してパリに留学。そこで、マネやセザンヌ、ホイッスラーなどの影響を受け、帰国後は母親の介護をしながらヘルシンキ近郊の街で絵画制作を続け、自分のスタイルを展開していく。

静物画や風景画なども描いているのだか、強く印象に残るのが自画像である。失恋し、キャンパスの自分の顔を傷つけた《未完成の自画像》をはじめ、ことに晩年、療養ホテルの一室で、こけていく自分の顔を描いた《自画像、光と影》の薄緑のまどろみのなかの骸骨といった風情!劣等感を抱いた女の子が、唯一誇れる絵の才能をのばすうち、自分の表現のスタイルを追い求めていこうと模索する、そのプロセスがリアルに迫ってくる。全84点。

構成は
第1章 初期:ヘルシンキ―パリ
第2章 フランス美術の影響と消化
第3章 肖像画と自画像
第4章 自作の再解釈とエル・グレコの発見
第5章 死に向かって:自画像と静物

上野公園内のカフェで。
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帰りにスタバへ。スズメが珍しくたくさんいて、近くによってくるのだった。
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by sustena | 2015-07-04 23:28 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by iwamoto at 2015-07-05 07:49 x
自分のスタイルを確立した人は、いいですね。
そこへ至る道程の険しさが、あるときに、美しさに変わるんでしょうね。
そこからは前だけ見てれば良い、ということになるのかな。
Commented by sustena at 2015-07-05 09:54
途中でころころタッチがかわるんですよ。ファッション雑誌の影響を受けたものもあるし。けっこう楽しんで、あれも試してみようとか思って取り組むものもあると思うけど、晩年は帆走が浮かばないーと描かないでいたのを、自作の再解釈や個展の再解釈をやってみたらと勧められて筆をとったり。
写真もそうですけど、肖像画って見飽きないところがあります。


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