2015年 06月 05日

資生堂ギャラリー「The voice behind me」

資生堂ギャラリーで台北在住の香港人アーティスト、李傑(リー・キット)の個展「The voice behind me」が開かれている。

私はリー・キットの作品を見たのは初めて。リーは1978年香港生まれで、布やダンボールに描いた絵画、机やタオルハンガー、クッションのような身の回りの品を使い、絵画と組み合わせたり、映像と絵画を並べたものなど、一見これが作品?と思うような、さりげない作品を制作。色合いも、淡いパステル調だったり、壁のちょっとしたグラデーションの差に陰影を感じさせるような作品が得意なのだという。

今回の個展のタイトルは「The voice behind me」。
案内によると「自分が慣れ親しんでいると同時に疎外されていると感じる声が常に背後にあり、その存在はほとんど耐え難いが、閉塞感のある状況の中で深呼吸はできなくとも、呼吸を続けることはできる、そこにまだ希望はあるとリーは考えている」のだそうだ

これまでの代表作のほか、ギャラリーの空間に合わせたやわらかい光と影が印象的な映像作品や、段ボールに描いた絵画、It really doesn't matterと刺繍された白と青のクッションが置いてあるソファ、人間には2つのタイプがある、Type AとType Bで・・と絵のある壁を映しながら文字だけが流れていく映像作品、自宅のテーブルの表面をひっかき続ける様子を映像や写真に撮ったリーの代表作「Scratching the table surface」で登場したテーブルとイスがポンと置かれた空間など、静かな展示が印象的だった。

写真は、バーニーズニューヨークのウィンドウ。
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by sustena | 2015-06-05 17:10 | Art/Museum | Comments(0)


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