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2015年 04月 25日

「悪いうさぎ」「依頼人は死んだ」「プレゼント」

c0155474_22203692.jpg若竹七海が送り出した女探偵・葉村晶のキャラが気に入ったので、このひとが登場するミステリを立て続けに読んだ。
「悪いうさぎ」(文藝春秋2001年10月刊)、「依頼人は死んだ」(文藝春秋2000年5月刊)、「プレゼント」(1996年5月 中央公論社)の3冊である(この順で読んだ)。このうち「悪いうさぎ」は長編、あとの2つは短編で、プレゼントは小林警部補と葉村が交代で登場する(同時に登場する話もあるんだけど)。

葉村晶の性格は「さよならの手口」も含めて一貫してる。独立独歩で、必要以上にベタベタせずクール。でも気になったことはとことん解明せずにはおかない。

「プレゼント」では職業を転々とするフリーター時代もあった。「依頼人は死んだ」の連作短編では、姉の自殺を引きずっていて、死が通奏低音で暗い。短編は、できのいいのもあるんだけど、ちょっとひねりが弱いとか、なんだか飛躍していたりしていて、ワタクシ的にはおもしろさと完成度がいまいちだったなー。

その点、家出した女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受けてケガをした葉村晶が、ミチルの行方不明の友人の美和を探すうち、ほかにも姿を消した少女がいるのに気づき謎を追っていくと・・という「悪いうさぎ」は、ストーリーのテンポがよく、ぐいぐい読者を引っ張っていく。ちょっとメインのうさぎ部分のお話は、なんだかなーという感じではあったのだが、晶の満身創痍ぶり、読んでるだけで痛そうだったよ。ハードボイルドだわー。

とゆーわけで、おすすめは「さよならの手口」だけかな。
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by sustena | 2015-04-25 22:18 | 読んだ本のこと | Comments(6)
Commented by Cakeater at 2015-04-26 19:01 x
そうです。葉村シリーズは、他のシリーズに比べてちょっと食い足りない感じが残るんです。なんか、葉村への作者の思い入れが反映しすぎてキャラクターで遊びまくる若竹さんの味つけが薄味なせいかなと思ってますが、そのうちピタリと味が決まるんじゃないかという期待があって、新刊が出たら多分また手を出すでしょう。lol
今日の仕事帰りに、望月麻衣(スマフォの電子小説から出てきた新人です)の「京都寺町三条のホームズ」を買って読み出しました。ま、そのうちに化けてくれるかなという楽しみの先物買いなんで、豊田・荻窪の特快・快速のりつぎの30分で半分も読めるlol. はたして、ホームズ風のミステリは出てくるのだろうか、と心配になってきてるところです。LOLOL.
Commented by sustena at 2015-04-27 21:37
望月麻衣さんのそのシリーズ、京都寺町三条かいわいの味が出ているなら、マルですよね。葉村晶は、キャラがいいので、トシをとったこれからの活躍に期待ずくことにします。
Commented by Cakeater at 2015-04-28 19:24 x
望月麻衣さんは北海道でスマフォを通して作家デビューして、京都に移り住んで日も浅いんで山村美紗みたいな匂いは皆無です。ミステリ作家の力量は山村さん並にはありそうな気もしますが、これからの作家ですね。シャーロック・ホームズ教徒からは、オイオイ、ジョウダンジャネエゾと、ベビーメタルのコンサートで蛇メタル過激ファンがミルクドリンクを投げつけるように、バッシングを受けそうです。(僕はベビーメタルも好きなんで、望月さんのホームズも許容範囲内です、はい。lol)
Commented by esiko1837 at 2015-04-28 21:03
私、「依頼人は死んだ」は途中でリタイアしてしまいましたです。

カップルの鳩の写真、よく撮れましたね!
こんな写真、初めて見ました。
Commented by sustena at 2015-04-30 23:03
Cakeaterさん、フマホを通しての作家デビューですか。パソコンのキーボードより,スマホでの文字入力が速かったりするのかな・・・。私はベビーメタルは去年暮れに初めて知りました。エネルギッシュなコたちですねー
Commented by sustena at 2015-04-30 23:05
esikoさん、この鳩たちは好き好きって、押したり押されたりしてました。遊んでたのかしらー。よくわかりませんけど。
私はけちんぼなので、最後まで読みましたが、むむむ、でした。


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