2015年 01月 20日

椎名誠『ぼくは眠れない』

c0155474_16592740.jpg椎名誠さんの『ぼくは眠れない』(新潮新書 2014年11月刊)を読む。

シーナさんは、アウトドアを謳歌し、トシをとってもいまだに不良中年を続ける頑強なひと、というイメージがあったんだけど、『新潮45』で連載していた「不眠を抱いて」をまとめたこの新書で、サラリーマンをやめて作家活動に入って以来、35年間も不眠症に悩まされていたことを知ってビックリ。

わたしは、どんな場所でも眠れるノーテンキな人で、若いときは、オフィスの椅子を2脚並べて、200時間残業をしていたときなどは、ときにはトイレでこっそり眠っていて、不眠症なんて無縁もいいとこなんだけど、それでも、夜遅くまで原稿を書いていたりすると、たまに妙に目が冴えて、今の時期だと手が冷たくて、寝入るまでにちょっと時間がかかることはないではない。作家稼業だと、まぁタイヘンなこともあるかもしれないしねぇ・・・・と読み進めた。

この本によると、シーナさん、ストーカー事件のトラウマを乗り越え、睡眠薬で上手にコントロールし、不眠症とだましだましつきあうコツをようやく身につけてきたようなのだ。
お酒をかっくらって眠ればいいじゃん、と思うのは素人のアサハカサで、いったん寝入っても、ノドが乾いて夜中にガバと目が覚めて、そのあと眠れなくなるからダメなんだって。

単に眠れない・・・とこぼすだけでなく、眠るのはなぜなのかとか、動物の睡眠時間はどれくらいで動物によっていかに違うかとか、睡眠薬は脳に何をしているか、睡眠グッズは役に立つかなど、お勉強の成果も盛り込まれている。

怖かったのがカンボジア旅行で目にしたというポル・ポト派が拷問に使っていた「眠らせない」椅子。
さしたる特徴のない祖末な背もたれつきの木の椅子で、案内したひとによると「もっとも確実に人を狂わせる拷問装置」なんだって。それは、頭の上に水が入った容器がつるされていて、小さな穴から間欠的に水滴が、固定されている頭の一点に落ちてくる。雨垂れが石をもうがつように、一定の間隔で頭の一ヵ所を刺激されると、完全に寝られなくなるばかりか、通常の思考ができなくなり、短時間で狂気に陥っていくんだって。なんて悪魔的なのー。

そうそう、最近はCDで落語を聞きながら自然に寝入る日も増えているそーです。

目次
はじまりは唐突にやってきた
勤めをやめるか、どうするか
ライオンのように眠りたかった
見知らぬ女が押しかけてきた
なぜ眠る必要があるのだろうか
こころやすらかに寝られる場所は
睡眠薬は脳に何をしているのか
ポル・ポトの凶悪にすぎる拷問椅子
イネムリが人生で一番ここちよい
睡眠グッズはどれほど効くか
やわらかい眠りをやっと見つけた

先日、公園を散歩していると、木の幹や枝をタテに移動していく鳥が。
遠かったけど小さかったしたぶんコゲラ
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このこはアオゲラかなぁ。
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by sustena | 2015-01-20 23:15 | 読んだ本のこと | Comments(4)
Commented by Lucian at 2015-01-21 20:34 x
コゲラとアオゲラです。
アオゲラの♂は頭頂の赤が前頭部まで伸びていて、体色のコントラストがもっと鮮やかです。
♀は頭頂と後頭部だけで、体色のコントラストが低くこのように地味です。
だからこの個体は♀です。
Commented by sustena at 2015-01-21 23:30
Lucianさん、ご教示ありがとうございます。コゲラもアオゲラも落ち着きがなくトトトッと移動してしまうので、なかなかちゃんと撮れません。でも声やドラミングの音は聞こえても、そうたびたびは見かけないので、見つけるととてもハッピーな気分に(もっともこのように識別がアヤフヤなことも多いのですが)
Commented by esiko1837 at 2015-01-23 20:04
こんばんは。
鳥を撮るのは実に難しいですよね。
毎日すずめを撮っても、ちゃんと写ったためしがありません。
珍しい鳥に遭遇したら、慌ててもっとひどいでしょう。
サステナさんはちゃんと写ってるからエライです。
Commented by sustena at 2015-01-24 22:37
esikoさん、最近は寒いので土日祝しか公園を歩きませんが、比較的鳥の種類の多い公園なので、野鳥を撮りに何人もの重装備のひとたちがいます。ワタシが一枚撮るところをダダダダダッて10枚ぐらい連写して、しかも何度も何度もシャッターを押しているので、おそらく1日で1000ショットは撮ってると思うんですよー。装備に加え、根性と意気込みがすごい。写っていればまぁいいや、と思うこちとらと大違いなのですー。


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