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2015年 01月 15日

ジェフリー・ディーヴァー『ゴースト・スナイパー』

c0155474_2214546.jpg2週間ぐらい前に読んだジェフリー・ディーヴァーの『ゴースト・スナイパー』(原題 /The Kill Room 池田真紀子 訳  文藝春秋2014年10月刊は、四肢麻痺の科学捜査の天才リンカーン・ライムシリーズ、邦訳の第10作。

アメリカ政府を批判していた活動家モレノが、バハマの高級リゾートホテルの部屋で殺害された。2000メートルの距離からの狙撃で天才スナイパーの仕業と見えた。地方検事補ローレルが、ライムとサックスのもとを訪れ、捜査への協力を要請する。実は関係者からタレコミがあり、アメリカの諜報機関に雇われた狙撃手が、反米主義のテロリストとしてモレノを殺したのだという。しかし、それは諜報機関のボスの勇み足でモレノは無実だというのだ。ローレルは、この事件を法廷に持ち込み、命じたボスを有罪にしたいという。
現場に残された手がかりはほんのわずかで、しかもニューヨークから遠く離れたバハマ。現地の警察は、麻薬がらみの案件として、捜査を早々と打ち切りにしているようだ。電動車椅子のライムはついに現地に飛ぶことに。一方、謀略を隠蔽しようと、暗殺者が次々に証人を抹殺してゆく。暗殺者は、ナイフの達人で、その手口は実に残忍でおぞましい・・・・

発端は魅力的だったんだけど、読み進むにつれて、だんだんゲンナリ。
たとえ反米主義者でも、無実の市民を国家が殺していいのか?という大胆なテーマかと思いきや、さにあらず。(やっぱり、結局はアメリカの「正義」を肯定してるしね。暗殺者が、料理上手なグルメでという設定はユニークだけど、これも作者が料理通をひけらかしたいだけみたい。

相変わらずのどんでん返しに次ぐどんでん返しだったけど、いささか駄作だったなぁ。
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写真は四ツ谷のDining Caretta2で食べたフォアグラの大根ステーキ。大根に味がよくしみてたけど、フォアグラはちょっと油っぽかった。

by sustena | 2015-01-15 22:12 | 読んだ本のこと | Comments(2)
Commented by Cakeater at 2015-01-16 07:16 x
ディーヴァーはアメリカのベストセラーライターですからね、まずアメリカ人なんです。というか、アメリカ社会の中の社会不適応犯罪者をライムとアメリアのコンビで、その犯罪行動と心理を解き明かしつつジェットコースターみたいなエンターテインメントに仕立てる作家なんで、アメリカ社会の外の国際社会不適応犯罪国家組織の行動と心理は最初から手に余る舞台仕掛けなんだと思います。
それより気になるのは The kill room がなんで、ゴースト・スナイパーになるんでしょうね?
Commented by sustena at 2015-01-18 23:16
The kill room→離れた地点で隠れて狙撃する専用部屋→ゴースト・スナイパーとなったんでしょう。邦題をつけた人は、自分でけっこう気にいってるんじゃないかなぁ。


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