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2014年 10月 23日

十月大歌舞伎・昼の部の幕見

歌舞伎座の十月大歌舞伎がもうそろそろオシマイになるので、先日あわてて、昼の部の舞踊上下と伊勢音頭恋寝刃を幕見で見てきた。

今回のお目当ては伊勢音頭なんだけど、通しで幕見席を購入する人が多いと、せっかく発売時間前に並んでても、立ち見になってしまうから、舞踊が始まるちょっと前に歌舞伎座に来て、立ち見でいいので幕見で入って、伊勢音頭だけ見る幕見客を順に入れる前に、座席をゲットするわけである。(立つのも、舞台全体がよく見えるんだけど、さすがに1時間半近く立ってるのは疲れるからね。というわけで、費用的には舞踊が1000円、伊勢音頭が1600円也。ちみなに、3つ全部幕見で見ると、ひとつ下の3階B席で見るのと同じ値段になってしまう。幕見はやはりバラバラだからいいのだ)

今回の舞踊は上が「近江のお兼」。扇雀と馬との息があっていて楽しかったな。下の「三社祭」は獅童のからだのキレがよかったので、若いんだなぁと感動(橋之助はいまいちだった)。

続く「伊勢音頭恋寝刃」は、籠釣瓶とちょっと似ているお話。

青江下坂の名刀探索の命を受けた福岡貢(勘九郎)が、見事刀をゲットし、主筋の今田万次郎 (梅玉) に渡そうと廓の油屋にやってくるが、万次郎は出ていったばかりで、あとを追って行き違いにならないようにここで待った方がいいとお岸(児太郎)に言われて座敷で待っていたら、仲居万野(玉三郎)に女を呼ばないと追い返す、刀も預けなければダメと言われ、刀を料理人の喜助 (仁左衛門)に預ける。貢と恋仲の遊女お紺は阿波の客の相手をしているからと、代わりに出てきた遊女は、橋之助演じるお鹿。醜女のお鹿は貢に思いを寄せており、なんと求めに応じて貢に十両を渡したという。実は万野がたぶらかしてガメていたのだ。満座の中で万野がたしかに貢にお鹿のカネを渡したと嘘をつき、その様子を阿波の客と眺めていたお紺(七之助)も、大ぜいの前で貢に愛想尽かしをする。じっとガマンする貢。
いったんは帰った貢だが、喜助から渡された刀がナマクラ刀だったと戻ってきたときに(実は阿波の悪人がすり替えたのを間違ったフリをして喜助が貢に渡したのだ)、刀の魔力によって、万野をはじめ、次々と人をあやめてしまう・・・・。

玉三郎が根性の悪い仲居の万野役で、イジワルなこと。勘九郎とのやりとりがミモノであります。ブスのお鹿を演じる橋之助、この人が女の役をやるのを見ることはほとんどないので新鮮だった。仲居千野は小山三で、まだ元気なのが嬉しかったなぁ・・・。

貢の役って、じっと耐える場面が多くてあまり派手でないからけっこう難しそう。七之助の愛想尽かしがよかったな。そうそう、梅玉のやわらかさもマル。仁左衛門はカッコイイ役だけど、夜の部がなんたってダンゼンよかったから、ここは控えめだった感じ。
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〈近江のお兼〉         
近江のお兼扇 雀
  
〈三社祭〉           
悪玉橋之助
善玉獅 童


伊勢音頭恋寝刃
油屋店先
同 奥庭
  
福岡貢勘九郎
油屋お紺七之助
今田万次郎梅 玉
油屋お鹿橋之助
油屋お岸児太郎
仲居千野小山三
藍玉屋北六実は岩次桂 三
徳島岩次実は北六秀 調
仲居万野玉三郎
料理人喜助仁左衛門

by sustena | 2014-10-23 23:23 | Theatre/Cinema | Comments(2)
Commented by esiko1837 at 2014-10-25 21:50
大変ご無沙汰しています。
この「幕見」なるもので、昨日(24日)、伊勢音頭を見て来ました。
友人と3日間の東京見物に行って、最終日の昨日、歌舞伎座は
観劇しなくとも入れると聞いていたので出かけました。
そうしたら行列があって、1600円で一幕見られるチケットを買うためだと聞いて
それじゃあと一時間チョット並んで観劇してきました。
一番遠くからでもちゃんと綺麗に見えるもんなんですね、驚きました。
今度は席を前もって取って、母を連れて行きたいと思っています。
ど素人なので、歌舞伎についてはわあかりませんが、
玉三郎の存在感と七之助の透明感が印象に残りました。
Commented by sustena at 2014-10-26 22:22
esikoさん!お久しぶりです。伊勢音頭をご覧になったのですか!私は、もう目が悪くて、しかもカスミ目なので表情がはっきりわからないのが悲しいのですが、esikoさんならバッチリだと思います。
もし前もって切符を取るというときで 一般発売日前ならお申しつけくださいませ。松竹歌舞伎会の会員などで、超人気のものはむずかしいけれど、通常ならば、いい席がゲットできると思います。


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