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2014年 06月 07日

荒木経惟 「左眼ノ恋」

c0155474_15153276.jpg江東区清澄のタカ・イシイギャラリーで、アラーキーの「左眼ノ恋」と題した個展が開かれている。

アラーキーは、前立腺癌に続いて、去年の10月に右眼網膜中心動脈閉塞症によって、なんと右目の視力を失ってしまったのだという。とはいえ、相変わらず精力的に撮影を続けている。この個展では、昨年末から今年初めにかけて撮った写真の中から65点を選び展示してあった。どの写真も、ポジフィルムの右側を黒いマジックで塗りつぶしたものをプリントしてあった。

片目が見えないということは、写真家にとってどれほどの衝撃なのだろう。

シーラカンス(それとも鯉? )のオブジェを持った女性や、女性のヌード、いつもの屋上の怪獣たち、毒々しいまでの花、町なかの風景など、撮影対象はさまざま。前立腺癌を発表したあとに、同ギャラリーで開いた「空2」では癌や死という文字を空に書いていたことを思い出す。癌も、失明も写真の力としていくアラーキー。

タイトルは、20歳の頃に影響を受けたエド・ヴァン・デル・エルスケンの写真集『セーヌ左岸の恋』と左眼だけで見ているというかけことば。

タカ・イシイギャラリーの近く。この手書きの文字が気に入ってパチリ。
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たまにはモノクロで。
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by sustena | 2014-06-07 20:56 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by Lucian at 2014-06-08 19:12 x
片方の目が見えないと最初は視野が狭くなったり、立体感が失われる不便さが気になりますが、
残った方の感覚が研ぎ澄まされて鋭くなってくるので、ある程度補われます。
脳内でソフトウェア的に補正してくれるようです。
耳の場合も同じでした。
Commented by sustena at 2014-06-08 22:59
Lucianさん、耳も片方だと方向がちょっとわかりにくくなるのではありませんか。でも脳内の補正というのは、ある意味すごいですね。もっとも補正しすぎちゃうという部分もあるようですが。


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