いつもココロに?マーク

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2014年 02月 20日

もっと泣いてよフラッパー

シアターコクーンで観た「もっと泣いてよフラッパー」は、ノスタルジックでちょっと切ない夢みたいな舞台だった。

1977年オンシアター自由劇場での初演を観たことがあるんだけど、もうストーリーのほとんどは忘れていて、ところどころのシーンで、あのころの吉田日出子をふと思い出した。
禁酒法でギャングやおてんば娘が浮かれ騒ぐ1920年代のシカゴが舞台(日本の70年代とアメリカの20年代は似ているなんて言われていたころの芝居だった)。主人公は、片田舎からスターを夢見てシカゴに出てきたダンサー志望のジル。そこに落ち目のギャングと、八百長試合をするボクサー、クラブの踊り子たち、ギャングの悪を暴こうとする新聞記者などがからむ群像劇。
にぎやかだけど、ココロはさびしく、一夜の恋に憧れる、そんな都会に生きる男と女たちのお話。

松たか子と吉田日出子の持ち味はずいぶん違う。まじめでちょっとどんくさい感じ、でも歌声の澄んでいること、そして、純でキラキラしている感じがピタっときて、松たか子のみずみずしさがピタっとはまっていたように思う。(でも30年以上も前の印象と比べようというのが、土台無理な話)。

松尾スズキのギャングは途方もなくヘンでチャーミング。いつもながらヘンで最高だった。

作・演出・美術:串田和美
作曲:越部信義
音楽監督・編曲:ダージリン(佐橋佳幸/Dr.kyOn)
裳デザイン:田中洋介、
フラッパーたちの衣裳:鳥居ユキ


出演

松たか子、松尾スズキ、秋山菜津子、りょう、大東駿介、鈴木蘭々、太田緑ロランス、
大森博史、真那胡敬二、小西康久、酒向芳、内田紳一郎、片岡正二郎、
串田和美、片岡亀蔵、石丸幹二

松之木天辺、山岸門人、近藤隼、佐藤卓、内藤栄一、木村智早、丹羽麻由美、
福島彩子、後藤海春、横岡沙季

<Musician>
佐橋佳幸(Gt)、Dr.kyOn(Pf)、黒川修(B)、木村おうじ純士(Drs)、黄啓傑(Tp)、花島英三郎(Tb)

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by sustena | 2014-02-20 00:26 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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