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2014年 01月 12日

新春浅草歌舞伎 第1部

新春浅草歌舞伎 第1部_c0155474_22315585.jpg2年前、猿之助を襲名するるので、今回が最後といっていた猿之助が、再び新春浅草歌舞伎に戻ってきたので、先日,勇んで浅草公会堂に出かけた。演目・配役以下の通り。
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『義賢最期』は、源平布引滝の中のお話で、文楽でも何回か見ている。めちゃ端折って紹介すると──。
舞台は、源義朝が敗死してしまい、源氏一族は存亡の瀬戸際にいる。主人公の木曽義賢も源氏の一族だけどいちおう朝廷方ということになっている。そこへ、源氏のシンボルの白旗の詮議に、清盛の使いがやってくる。そして、源氏の味方じゃないなら、義朝の頭蓋骨を足蹴にしろと迫られ、やむをえず使者を倒してしまう。義賢はその後攻めてきた平家と敢然と戦って、悲運の最期を遂げるというお話。そこに、源氏の武将の行綱や、彼の妻でとってもつよーい小万とおじいさんの九郎助と子どもの太郎吉や、義賢の娘の待宵姫、後妻で木曽の義仲を身籠もっているる葵御前などもからんでくる。まぁイロイロとややこしいんだけど、メインは、最後の立ち回り。愛之助が襖3枚を組み立てた上に乗り、それが横倒しに崩れる「戸板倒し」や、オシマイの場面、中央の階段3段の上から、正面向きで顔からバタッと倒れる仏倒しがミモノ。愛之助、超カッコイイ。

もうひとつの『上州土産百両首』は、泣けるお話。幼なじみの正太郎と牙次郎が十数年ぶりに再会する。アタマが弱く、いじめられっこだった牙次郎をいつも助けてやっていたのが正太郎だった。正太郎は板前修行をしていたが、いまは巾着切り。牙次郎も巾着切りで、別れ際、お互いが互いの巾着をすってしまっていた。
後味の悪い思いをしていた正太郎のところに牙次郎が訪ねてきて、真人間になることを誓う。二人は浅草の待乳山聖天で10年後の再会を約束して別れるが、10年後、正太郎は元の仲間に、牙次郎にやるつもりで貯めたいた200両を揺すりとられて、人殺しのお尋ね者になってしまう。かたや牙次郎は御用聞き。正太郎の首には100両の懸賞がかかっていた・・・。

牙次郎が巳之助、正太郎が猿之助である。巳之助のいちずさもよかったが、やはり猿之助がいい。深みのある兄貴分で、猿之助になって、いっそう風格が出てきた感じである。
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終了後は、雷門の向かいにある隈研吾設計の浅草文化観光センターに寄ってみる。見た目はちょっとダサイ な・・・。
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by sustena | 2014-01-12 22:20 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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