2013年 09月 27日

松浦恵介写真展「縄文ニュータウン」

c0155474_0385523.jpg久しぶりに銀座のニコンサロンの前を通ったら、黄昏色のポスターが目に入ったので、フラフラッとギャラリーに入った。

松浦恵介さんという宮嶋康彦写真塾のひとの「縄文ニュータウン」という写真展である。
45点の写真の全部が、同じニュータウンを撮っている。時間は日暮れ時から夜にかけて。長時間露光したのか、感度を挙げたのかよくわからないけれども、外灯の光に、同じようなカタチの団地が浮かび上がる。くねくねと階段をのぼっていかなければならなかったり、里山を造成したニュータウン。多摩丘陵の北西部というが、ここは縄文のむかしも、住まいを夢みた者たちのニュータウンだった、と作者は思う。

ことに黄昏時に、過去と現在が時空を超えて邂逅する、その感覚を、蒼く沈んだ時間のなかに、家に託した人の夢を浮かび上がらせたい。それが作者の意図だという。一見、どの写真も似て見えるんだけども、何度も見ているうちに、不思議な感覚──ちょっとふわっとカラダから行け出た魂が家々を見下ろしているような──が迫ってきたよ。
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ニコン銀座サロン近くでは、松坂屋が閉店して、大規模開発のための工事が進行中。白いフェンスでぐるーっと取り囲まれている。

by sustena | 2013-09-27 00:38 | Art/Museum | Comments(4)
Commented by iwamoto at 2013-09-27 22:53 x
要するに良い場所なんですよね。
色々な条件から、人がここは「住める土地」だと直感できた地域。
東京都埋蔵文化センター見学経験者として、申し上げるところです(笑)
Commented by ken_kisaragi at 2013-09-28 22:40
うむ、、、トランス感覚w
郊外のに建つパッケージ化された家を無表情に撮った、と言うとホンマタカシを思い出すのですが、
作者のステートメントにある今昔(風水の理?)のキーワードがどう絵に反映されているのか見たいです。
大阪でアンコール展示される事を期待、しかしニコンサロンてホント力有る作品多ですね。
Commented by sustena at 2013-09-29 20:40
iwamotoさん、トチノキやクリやクルミなんかもいっぱいとれて、山の幸がイッパイだったところだったのでしょうね。
ところで、私は東京都埋蔵文化センターには行ったことがありません。検索して、東京都スポーツ文化事業団のホームページにあって、一瞬ギョッとしました。同事業団が指定管理者になっているからみたいだけど、最初は???でした。
Commented by sustena at 2013-09-29 20:42
kenさん、最初数枚見たときはなんだな・・・・って感じだったんですけど、40枚ちょっと見たあとでは、なんとなくナットクしちゃいました。
kenさんの作品をぜひニコンサロンで見たいっ、とひそかに思ってるんですが・・・。


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