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2013年 09月 16日

「悪霊~下女の恋」

先日、下北沢の本多劇場で松尾スズキ作・演出の『悪霊―下女の恋―』を観る。初演は1997年、2001年に再演している作品だが、観たのは初めて。

松尾スズキの芝居は、劇中の笑いについていけないこともよくあるんだけど(芸人や売れてる役者などの名前をゼンゼン知らないうえに、いまふうの笑いのセンスとめちゃズレてる精神構造をしてるので)、それでも、このヘンさはなんなんだーと、見てしまうんだよね。

出演者は4人。ナイロン100℃の三宅弘城、賀来賢人、大人計画の平岩 紙、そして初演以来、この作品のキモとなる母と家政婦役を演じている広岡由里子。

ウネハラ家の息子タケヒコ(三宅)は売れない芸人で、幼なじみのハチマン(賀来)とコンビを組んでいる。不遇な時代が長く続いた二人だが、テレビ番組に出演が決まり、いよいよ明日が収録なのだ。

婚約者のナミエ(平岩)は、タケヒコを溺愛する母・キメ(広岡)と、タケヒコの誕生日を祝うためにコントの練習中。どうしたら笑いがとれるかについて、ハチマンに相談するうち、ハチマンはこれまでタケヒコの彼女を奪ってきたことをポロッと口にしてしまう(ハチマンはイケメンなのだ)。

話が進むうち、ハチマンとタケヒコは異母兄弟の関係であることが判明する。しかも、これから順風満帆というそのときに、タケヒコが事故で脊椎損傷になって、車いす生活に。なにくれとなくタケヒコの面倒を観ていた母のキメも不慮の事故で死んでしまう。そこに、母の遺言だとして、家政婦のオシダホキ(広岡)がやってくる・・・。

松尾のホンでよく出てくる、マザコン、裏切り、イジメ、嫉妬、といった負の感情が、シュールな笑いのなかで、じわーんと浮かび上がってくる。家政婦役の広岡が、突如ミュージカル風にハチマンへの恋心をうたい踊るシーンは最高におかしい。

広岡由里子は圧倒的な存在感。三宅弘城は、これまでたぶん三度ぐらい観ているけど、今回の役がいちばん力を感じたなぁ。
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by sustena | 2013-09-16 11:58 | Theatre/Cinema | Comments(6)
Commented by sirokabu2011 at 2013-09-16 16:16
3枚目の顔はサスペンスドラマでも よく被害者の顔に出て来そうです
Commented by sustena at 2013-09-17 16:35
sirokabu2011 さん、きれいなものではなくて、この中途半端に泥とホコリで汚れた顔が、アーレーと恐れおののいているような感じでした♪
Commented by higphotos at 2013-09-17 16:58
1枚目、何とか分かります。
2枚目、んー、言われれば分からなくもないがかなり難しい。
3枚目、私の様なバカでも分かります。

しかし相変わらずですが、よく見つけますね。
こういう「木を見て森を見ず」って言う視点もカメラには必要ですね。
素晴らしい。
Commented by Lucian at 2013-09-17 23:30 x
2枚目はロボット顔でしょうか。ちょっと難しいです。
秀逸は3枚目ですね。どつかれてのびてる顔です。
Commented by sustena at 2013-09-21 19:19
higphotosさん、今回はちょっとワタクシ的にはいまいちだったんですけど・最近ゼンゼン撮ってなくて・・・・・。苦し紛れです(^^;)
Commented by sustena at 2013-09-21 19:21
Lucianさん、2枚目のオフィスにあった給水器は、ちょっとした角度で、うまく撮れませんでした。人目を気にしてたせいかもしれない・・・。


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