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2013年 09月 09日

『漫画家たちの戦争』

c0155474_21555667.jpg先ごろ『はだしのゲン』の子供たちへの閲覧制限の問題が話題になったが、金の星社が戦争を知らない子供たちに戦争の悲惨さや戦争の正体を伝えたいと、2013年2月と3月に『漫画家たちの戦争』(全6巻)を発刊していることを知ってさっそく読んでみた。

作品を寄せているのは、手塚治虫、ちばてつや、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水木しげるなどの巨匠から、「こち亀」の秋本治、山上たつひこ、また、樹村みのり、今日マチ子などの女性漫画家、意外なところでは、「シティハンター」の北条司や「島耕作」の弘兼憲史まで多彩な顔ぶれ。

監修は中野晴行さんで、全6刊のラインナップは
1『原爆といのち』
2『子どもたちの戦争』
3『戦争の傷あと』
4『戦場の現実と正体』
5『未来の戦争』
6『漫画家たちの戦争 別巻資料』 解説や年表
1~5巻は1冊税込みで3360円、6巻は2100円。ちょっと高いけど、図書館の購入を前提にしてるんだよね、きっと。

収録作品ごとに初出誌の情報と読書の手引きがつけられ(この解説がなかなか行き届いている)、巻末には用語解説も。

まだ3冊した読んでいないのだが、その中でことに『戦場の現実と正体』は、正義とはなにか、命令に従うことが果たして正しいのかなど、極限状況における人間を考えさせられ、印象に残った。

『戦場の現実と正体』 の収録作品をのっけておく。

水木しげる『白い旗』
手塚治虫『大将軍 森へ行く』
楳図かずお『死者の行進』
古谷三敏『寄席芸人伝 噺家戦記 柳亭円治』(脚本協力・あべ善太)
松本零士『戦場交響曲』
比嘉慂『母について』
白土三平『戦争 その恐怖の記録』
秋本治『5人の軍隊』
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by sustena | 2013-09-09 21:58 | 読んだ本のこと | Comments(2)
Commented by esiko1837 at 2013-09-12 20:08
『はだしのゲン』の子供たちへの閲覧制限は、問題提起になりましたよね。
綺麗事だけ教えておけばいいという教育が、事なかれ主義で無責任な大人を作ると思います。

この顔はえ~と・・こういう動物がいましたよね。
Commented by sustena at 2013-09-15 23:09
esikoさん、あの「事件」では、『ハダシのゲン』が話題になって増刷されましたけど、騒がれたので慌てて手続きミスという形で通達を撤回したわけで、閲覧制限自体の是非を問うたわけではなく、アイマイなまま終わってしまったような気がします。
このシリーズでは、人肉食のテーマも出てきていて、編者の視点を感じさせました。


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