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2013年 09月 04日

六本木と銀座の写真展

c0155474_2363422.jpgkenさんの入選作が展示されているというので、昼休みに六本木ミッドタウンにあるフジフイルムスクエアに遠征してきた。

「全日本写真連盟フォトフェステイバル2013」として、三つの公募展の入選作が展示されていたんだけど、けっこう数が多かった。

第5回人間大好き!フォトコンテスト 95点
第12回全日本モノクロ写真展     80点
第45回カラーフェア           60点

「人間大好き!」のほうは、力量よりも、被写体の表情とタイミングがすべてという感じの写真が多くて(悪口ではありません)、見ながらあったかい気持ちになる。「カラーフェア」のほうはその逆で、「最新の写真技術を駆使して色彩の世界を創造しよう」という、魂胆ありありというか、もうめちゃくちゃわざとらしい、いかにもの写真のオンパレードで、もちろん中にはすてきーと思うものもあるんだけど、大方は作為ばかりが先に立つのだった。

一方「全日本モノクロ写真展」は、写真のよさというのは、色ではなくて、時間をとじこめて歴史に耐えることだよねぇ・・・と思わせるような写真や、時代をこえてじわんと体温が伝わるような写真が多かった。黒と白のコントラストの巧みさや、プリントの美しさにうっとりとなる写真は思ったよりも少なくて、これは主催者側で焼いたたことにもよるのかな。

このあとついでに、同じ場所で、「木村伊兵衛のふたつの旅 - 琉球・秋田」をやってたのでながめる。木村伊兵衛が昭和11年に初めて旅した琉球を撮ったシリーズと、昭和27 年から最晩年に、高度成長によって大きく変貌していく農村とそこに暮らす人びとを写した「秋田」という2つのシリーズから20点をチョイスしたもの。
知ってる写真が多いんだけど、改めて見て、そのモノクロの美しさ、アングルのカンペキさにホレボレしてしまったなぁ。

夕方、銀座のニコンサロンの前を通ったので、久しぶりにちょっと覗いてみると、「ニコンフォトコンテスト 2012-2013 入賞作品展」をやっていた。こちらは1969年から開催している世界最大規模の国際写真コンテストで、なんと、今回は153カ国の国から、2万2,752人、9万9,339もの作品が集まったんだそうな。
テーマは自由で、単写真部門、組写真部門、フォトグラフィック・ムービー部門、モーションスナップショットの4つの部門で構成されていて、それぞれ3位までが展示されているんだけど、ああ感性がゼンゼン違うよねぇ・・とアタリマエだけど、思ったな。

中国のひとの作品がけっこう多かった。
印象に残ったのは、白鳥にエサをやる人を撮ったパノラマの画面サイズの白黒の作品。左は白一色、エサをやる人だけが黒いシルエット、右は暗い湖面に白鳥と黒鳥がいて、これはこれでいかにもなんだけど、それ以上に詩情にウットリしちゃったよ。

つるされた人を見つめる民衆の4枚の組み写真も印象的。うち3枚が手すりをもって見つめる人たちの表情、4枚目が、つり下げられた死体のくるぶし~下あたりが手前でぼけていて、その向こうの人たちにピンがあってる。そこを見て初めて、この光景の意味に気づく流れなんだけど、見る人の視線をはなさない強さがありました。
c0155474_2310348.jpg


by sustena | 2013-09-04 23:06 | Art/Museum | Comments(4)
Commented by ken_kisaragi at 2013-09-05 23:11
ご足労頂き、ほんとうに有り難うございました、
出張狙ってたのですが段取りつかず涙です。
・・・そうなんです、プリントが気になってしかたありません。
もっとも写真そのものは変わりませんが(汗) 
東京開催の折にはまた見にきてネ!
Commented by Lucian at 2013-09-06 22:13 x
モノクロ写真もデジタル化が年々進んでいるようですね。
入選作品でも銀塩は1割に満たないような気がします。
ネガからのプリントは貴重ですね。
Commented by sustena at 2013-09-07 11:48
kenさんの作品、見とれちゃいました! プリントはできるだけ撮り手の意図通りにあげようとしていたのだとは思います(元のものを見てないからわかりませんが)。でもワタシだったら、もっと・・・というのが何点か。それにもちろん用紙にもよるでしょうし。
Commented by sustena at 2013-09-07 11:50
Lucianさん、モノクロの美しいプリントはそれだけで色っぽくてうっとりしちゃいます。


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