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2013年 08月 11日

地元の重文の無粋な看板

富山に到着した日は、朝のうちこそ雨だったが、次第に晴れてきたので、実家のクルマを借りて、息子に運転してもらって、家から10分ぐらいのところにある国の重要文化財の北前船廻船問屋「森家」に出かけた。免許をとったはいいが、うちにはクルマがないので、息子が運転したのはこれまで数度。友人のクルマでちょっと遠出したときか、コンペで建築模型を発送するために軽トラックを借りて運転したときぐらいで、いったいどれくらいの腕前か分からずドキドキしてたのだが、そもそもそれほどクルマが走ってなかったので、そんなに心配することもなかったのだった。

ところで、地元に重文があるなんてぜーんぜん知らなかったのだけれど、指定されたのは平成6年だという。
北前船で栄えた森家の住宅で、棟梁は京都の東本願寺を普請した親方を呼び寄せて、明治11年ごろに3年をかけて建てられたという。
富山のひとはケチが多いんだけど、屋久杉の板戸や能登の黒松の梁、土間廊下には小豆島の巨大な1枚岩を使うなど、なかなか贅沢なのである。とくに梁に圧倒された。商談などで客が座った、「オイ」という15畳ほど
の座敷の畳の敷き方なども、川が流れるように見せている。
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表通りには、竹でつくった「簀虫籠(すむしこ)という簾のようなものがかけられていた。これは外からはよく見えないけれど、中からは通りを歩くひとがよく見えるしかけ。(表側は切り口が垂直だが、裏の切り口が丸みを帯びているから、その隙間から見えるのである)
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伝統の知恵を現代の建築に生かしている隈研吾が、銀山温泉の「旅館藤屋」の設計にあたって、この「簀虫籠」の技術を取り入れたことがあるとか。

ところで駐車場にこんな看板が。よくあるものとはいえ、地元にもこんなところが~と盛り上がった気分でいたのでちょっと幻滅~。
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by sustena | 2013-08-11 21:30 | | Comments(6)
Commented by iwamoto at 2013-08-11 23:13 x
裏は三角なのかと思っていました。
形だけではなくて、外が明るいからというのもあるのでしょうね。
看板のこと、無粋と言えば無粋、どうしたものかしら。
Commented by Cakeater at 2013-08-11 23:55 x
ほんと、この国はどこもかしこも不法投棄の犬の糞だらけですねえ。
1300万の犬がいるのだから、そのうちの100人に一人の飼い主が無責任だと仮定したら、毎日13万の犬が。。。捨てられ片付けさせられる人の絶望感が文字に現れてますねえ。
中河原の店の外に繋がれていたモリフクロウとワシミミズクを殺したのは50代の男らしいけど、まともな外見のこころの一部がゆがんでる人がそこらじゅうにいるということですねえ。家庭ごみの不法投棄現場に監視カメラを設置し始めているけど、犬の糞対策もそれしかないのかなあ。
Commented by エリザベス at 2013-08-12 01:56 x
またまた富山にいます。私は、実家が立山町なのよ、だから山は、よく見えます。しかし、縦走はきつかったことでしょう。昔,テニスシュウズで大日岳の雪渓を歩き死にかけたことがありますよ。今は、37度越えて
猛烈に暑いし、ベストタイミングでしたね。今度、岩瀬方面も行ってみたいですわ。
Commented by sustena at 2013-08-12 21:10
iwamotoさん、裏はアールがついてましたー。でも三角でもよさそうですね。外が明るいというのも、めの通りだと思います。
看板は、スッキリしたピクトにしても効果はないだろうし・・・。
Commented by sustena at 2013-08-12 21:12
Cakeaterさん、この字のインパクトがすごいと思いました。
不法投棄は日本はまだマシだといいますけど、こーゆー試算をすると、目が回っちゃいます。
Commented by sustena at 2013-08-12 21:13
エリザベスさん、わが家は富山市と岩瀬の中間のどちらかというと岩瀬よりにあるんですけど、このあたり一帯がキレイになっているのにまずびっくり。ハッキリいって浦島状態です。


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