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2013年 06月 20日

世田谷パブリックシアター『オセロ』

c0155474_2335340.jpg世田谷パブリックシアターで白井晃演出の「オセロ」を見た。

舞台は、劇団の稽古場といった設定で、上手は手洗い場、下手にはコントラバスやチェロの演奏家が陣取る。
客席の一部に演出家席が設けられていて、イアーゴ演じる赤堀雅秋が演出家でもあるという設定で、そこからマイクで指示を出したり、劇場全体に響くように、己の計略の独白を聞かせる。冒頭、劇団の稽古シーンであるかのように、オセロとデスデモーナが何度も抱き合うシーンを繰り返す。

二重構造の舞台なのね、いかにも白井らしいことだと思いながら見るのだが、冒頭20分ぐらいは、役者のセリフが聞きづらい上に、気持ちもこもってないようで、芝居の稽古という設定だからあえてヘタくそに演じてるのか、もともと福田恆存のセリフを語るだけの技量がないのか、どっちだろう・・・と少々ゲンナリしてたのだが、次第に、芝居のテーマの嫉妬にフォーカスしていくにつれ、気にならなくなっていくのは不思議。

仲村トオルはオセロにしてはカッコよすぎるし、全然将軍らしくない。かたやイアーゴは、普通だったら、冷徹な戦略家なんだけど、この芝居では、そこらにいる冴えない小太りの一歩間違うとストーカーにもなっちゃいそうな中年のオッサンで、そんな彼のささやきに手玉にとられていくのが、なんだか妙に現代的でリアルな感じがしたなぁ。加藤和樹はなかなかイケメン(ついワタシの主治医を思い浮かべてしまったよ)。つまり、美男二人を妬み、貶めようとするブオトコの話。そりゃ矮小化しすぎですかねー。

高田聖子はひとりではじめから存在感バリバリ。でも、演出家の隣に陣取ってる割には、そこにいる意味がいまいち不明。イアーゴの妻役だ から? ちょっと中途半端な感じ。山田優は柳の歌の部分はなかなかよかった。スタイルがいいのもマルだけどフツーのセリフがちょっと辛かったな・・。

そういう意味では、蛍光灯の使い方のうまさと、ラストシーンにびっくりして、後半でずいぶん評価が急上昇したのであります。

[作] W.シェイクスピア
[翻訳] 福田恆存
[構成・上演台本・演出] 白井晃
[振付] 井手茂太
[演奏] 生駒祐子/波多野敦子/清水恒輔

仲村トオル(オセロ)/山田優(デズデモーナ)/赤堀雅秋(イアーゴ)/高田聖子(エミリア)/加藤和樹(キャシオ)/他に、水橋研二、有川マコト、近藤隼、谷村実紀、白井晃
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by sustena | 2013-06-20 23:06 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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