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2013年 04月 17日

木の上の軍隊

c0155474_23255678.gif先日、シアターコクーンで、「木の上の軍隊」を見た。これは、沖縄で戦中から戦後にかけて二人の兵士がガジュマルの木の上に2年あまり隠れていたという実話をもとに井上ひさしが構想していた作品を、蓬莱竜太がまとめあげ、栗山民也が演出したもの。

松井るみの美術がいい。劇場に入ると、舞台の真ん中に、半分ぐらいを占めようかという大きなガジュマルがある。ちょうどこのチラシのような雰囲気。ガジュマルは気根が宿主の木に巻きつき地面のほうにのびていくので、別名絞め殺しの木と呼ばれる。ぐるぐると根が巻きつき、ところどころに隠れるのにぴったりの穴があるこの木に、二人の兵士が激戦を逃れてかけこんでくる。一人はこの島出身の新参兵(藤原竜也)で、島を守るために志願した。もう一人は、戦争経験豊富な本土出身の上官(山西惇)。二人は双眼鏡で敵の陣地の動きを探りながら、援軍を待っている。

しかし、上官には応援が来ないことがわかっている。無邪気な新兵の言動にいちいち気が触り、つい声を荒らげてしまう。飢えに苦しみ、たわいのない話をしながら日を過ごすうち、ある日、敵陣でパーティが行われていることを知る。上官は戦争が終わったことに気づくが、若者に何も言わず、二人で彼らの残飯を漁り、ルールを決め生きていく。そして二人はある日、決定的な口論をするのだ・・・。

二人の決定的な違いは、島のため、愛する人のためを思う若者と、「国」という抽象的なもののために戦うのだとする上官。それ以上に、この島がどうなろうと、上官にとってはしょせん人ごとで関係ないのだ、と若者は思う。

戦争終結のビラを目にした若者と、出ていけば自分たちが逃亡した事実がわかるからと青年を殺そうとする上官・・・。そこで若者は言う(うろ覚え)。
「もう、ぐちゃぐちゃなんです。守られるものに怯え、怯えながらすがり、すがりながら憎み、憎みながら信じるしかありません」

最後にオスプレイ?の飛行音が響く。いまなお、この国は沖縄を捨て石にしたまま、知らないふりをしてる。

藤原竜也と山西惇のアンサンブルがよかった。そして透明感のある語りの片平なぎさの声。ヴィオラ演奏は徳高真奈美さん。
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by sustena | 2013-04-17 22:02 | Theatre/Cinema | Comments(6)
Commented by esiko1837 at 2013-04-17 23:10
透明感のあるお花が、春らしくてスーテーキー!!
カメラはGRDⅣですか?
そういえば、GRの新型が出るようですね、凄い奴が。
食指は動きます?
Commented by sustena at 2013-04-18 05:36
esikoさん~ ありがとうございます。これはNikonのD7000。GRDはIIとIIIを持っているのでIVはほしいけどじっとガマンしてたら、GRでしょ。きのうDP Reviewを見てたらもう欲しくって。Coolpixのほうは出たなーというだけだったんですけど。マクロ10cmもなかなかだし、これでAFが問題なければ、決まりなんだけど。もちろんあわてて買うのはよして、世評をチェックして・・と思ってるんですけど。
Commented by Lucian at 2013-04-19 22:04 x
銀塩の初代GR1を持っていたことがあるのですが、
デジタルの時代になって手放しました。
「GR」でやっと後継機が出たような気がしています。
値段まで同じです。すぐには買えませんが。
Commented by jmiin at 2013-04-21 19:49
超お久しです。

訳あってお休みしていましたが今日から完全不定期で再開です。
また見に来てやって下さい。

よろしくお願いします。
Commented by sustena at 2013-04-22 23:25
Lucianさん、大きさといい、初代を彷彿とさせるとか。写りはどうなんでしょう? ホント気になります。
Commented by sustena at 2013-04-22 23:30
jmiinさん、再びバイクであちこち出かけてるのか、はたまたお仕事が超お忙氏か、中国の長期出張などを思い描いていました。ブログを拝見して、びっくり。 良い流れとなりますように。


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