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2013年 01月 16日

石見銀山の宿~石見・出雲#1

石見銀山にある企業に取材に行った。滅多に行けないところなので、連休を利用して延泊したが、そこが圧巻だった。

他郷阿部家。石見銀山にある1789年創建の武家屋敷で、初代の阿部清兵衛は石見銀山の初代奉行だった大久保長安に召し抱えられ甲斐の国から銀山入りしたとのこと。1975年に島根県文化財の指定を受けたが松場登美さんが買い取ったときはボロボロで、それを10年かけて改修して自身の住まいとし、5年前から宿として活用をはじめたのだという。
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朝食のときに、改修前と工事中の映像を見せていただいた。古民家再生どころではない。廃屋再生というのがぴったりではないか?と思えるほど。登美さんと夫の大吉さんは、めぼしい古民家を見つけては借金を背負って再生させ、立ち上げたファッションブランドの店舗にしたり、社員寮にしたり、ろうそくの灯で飲むためのスペースを設けたりと暮らしの中で活かし続けてきた。
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そのメッセージがこうである。
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おしゃれな宿~と思ってきたらとんでもない。「生活者としての有り様が問われる」宿なのであった。

とにかくものすごーーーーく手がかかっている。窓ガラスひとつとっても、かつての民家で使われていたガラスをパッチワークしていたり。
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部屋のたたずまいは「陰翳礼讃」といえばいいかなー。ちょっとした部屋の片隅の置物なども美しかった。
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すばらしかったのがお風呂である。
懇意にしているデザイナーにつくってもらった浴槽に、鉄のアーチストがつくったストーブがあって、これにお湯をかけて湯気がわんとたちこめる。柚子が浮かんで、ろうそくの灯だけでのんびり。別の時間が流れているようだった。(写真は最初に案内していただいたときに撮ったもの)
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台所はこんな感じ。
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夕食は登美さんと一緒に。ていねいにつくられた家庭料理が並ぶ。
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メニューはこれをご覧あれ。このほかに自家製のゆべしとチーズ、あと一品はなんだったかなぁ・・・。(追記・麩のステーキのねぎのっけだった。レシピの正式名は不明。私が勝手に名付けたのー)
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古代米の揚げもち、見ただけでは何かわからないでしょ。
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おむすびもたいそうおいしかったけど、もうそれまでにさんざん飮んでしまったので一個しか食べられなかったのが無念。
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デザートはアイスに年代物のコーヒー酒をかけて。このほかいろいろな手作りの果実酒がいっぱい並んでいた。
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この料理を担当したのは2代目料理長の明子さん。ごちそうさまでした。
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ああ、私ときたら、いつも食べ物の話ばかり・・・。

by sustena | 2013-01-16 23:50 | | Comments(8)
Commented by iwamoto at 2013-01-17 09:49 x
これは素晴らしい。 これこそ本物ですね。
もっと教えてください。
Commented by sirokabu2011 at 2013-01-17 16:11
うわ~最後のかまどは今では中々見えませんね(^^)v
お料理も作られる方も好い感じです。
Commented by esiko1837 at 2013-01-17 21:23
久しぶりでジンと来ました。
感動しました。
いい加減で手抜きばかりの毎日に、猛省を促された気がします。
本物には手間と時間がかかるのですね。

サステナさんの人生観と共通する部分が多々あったのではと思っています。
新年早々、素晴らしい出会いが有って良かったですね。
Commented by Lucian at 2013-01-18 20:12 x
ストーブが3種類登場しますが、みな薪ストーブでしょうか。
真ん中のは石炭のような感じもしますが。
こちらでは、こだわる人は北欧から輸入した薪ストーブを使います。
国産の量産品とはノウハウの蓄積に大きな差があるので、燃え方や暖かさが全然違うのだそうです。
Commented by sustena at 2013-01-18 22:38
iwamotoさん、ここは超オススメです! リンクを貼りましたので、HPを見ていただくのがいいと思います。そうそ、経営しているお店が高尾にもあります。このほど、西荻窪にも昭和の民家をきれいにしたお店ができました。
大森で、登美さんが経営する企業も見学させていただいたのですが、仕事中に部外者がフラッと行っても、社員のみなさんのきちんと挨拶してくださることにびっくりしました。
Commented by sustena at 2013-01-18 22:40
sirokabuさん、左の釜が2.5升で、その隣が3升炊き。私が行ったときは宿泊客が他にいなかったので、土鍋で炊いたご飯でした。
Commented by sustena at 2013-01-18 22:43
esikoさんはいろいろ手作りなさってるではありませんか!私はこんな生活にフト憧れるけど、1週間で逃げ帰ってしまうに違いありません。もっともただ古いだけでなく、新しさを付け加えた、懐かしい未来、という感じでしょうか。復古創新をキーワードとしているとのことです。
Commented by sustena at 2013-01-18 22:45
Lucianさんのコメントで3種類とあってあわててエッどこ?って探したくらいなので、浴室が石炭だったことしかわかりません・・・。ほかは薪かなぁ。火の強さをコントロールするにはペレットストーブが楽とのことですが。


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