2013年 01月 04日

玖村まゆみ『凸凹サバンナ』

c0155474_20594648.jpgタイトルに惹かれて玖村まゆみさんの『凸凹サバンナ』(講談社 2012年8月刊)を読む。

サバンナを舞台に、へんてこコンビが旅をする小説か何かかと思っていたらまったく違った。

キャバクラを経営するシマウマ好きのヤーさん・原口治がオーナーのビルの一室で法律事務所を開業した田中貞夫。彼が出会う、フツーの弁護士なら到底引き受けないような一筋縄ではいかない案件の数々。ブタを愛娘と呼ぶ健康食品会社の社長の離婚騒動、タレント志願の小学生、原口の経営するキャバクラで働くロシア人女性たちの有給休暇と賃上げ要求、不動産の境界でモメる隣人たち、なにかとカモられるおばあさん・・・まじめで誠実だけが取り柄だけどメチャ不器用な田中は事件を解決しようと必死だが、実はその田中もワケアリなのだった・・・。

最初はいったいこのハチャメチャぶりはなんなんだーと思うけど、途中からぐんぐんスピードアップしてイッキ読み。

作者の玖村まゆみさんは、1964年東京都生まれ。中央大学商学部卒業後、航空会社のキャビン・アテンダントを経て、2011年『完盗オンサイト』で第57回江戸川乱歩賞を受賞したひと。『凸凹サバンナ』は受賞第一作とのこと。

いつもの公園で。この人たちは何を狙っているかというと──
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梢高くのカワセミ。こんなに高い枝にとまっているのを見たのは初めて。GRでは何の鳥かもわからないねぇ。
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by sustena | 2013-01-04 21:48 | 読んだ本のこと | Comments(0)


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