2012年 12月 25日

会田誠展:天才でごめんなさい

c0155474_0193486.jpg六本木ヒルズの森美術館で会田誠の「天才でごめんなさい」と題した展覧会をやっている。

会田誠は1965年新潟県生まれ(中ザワヒデキも新潟だったなー)。1991年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了。デビュー以来20年以上にわたって、ひとをくったようなユーモアや、おたくチックな女子高校生がイッパイ出てくるような作品、脱力感イッパイのコンセプトてんこもりのヘタヘタ絵、過去の琳派などを引用しつつ歴史や現代社会への鋭い批評性を交えた作品、モバイルなどの最新ツールを使って軽やかに政治的批評と遊ぶ作品など、実に多彩な作品を送り出してきた。

今回は、ぬけぬけとまぁ・・・と思うタイトルのもと、新作を含む約100点の作品を紹介し会田誠のこれまでを概観している。

とにかくめちゃおもしろい。すごーい。思わず吹き出した作品がイッパイ。

会場構成もよかった。「切腹女子高生」や「あぜ道」に始まる初期の作品を中心に女の子で盆栽をつくった立体アートの部屋、戦争を問うたシリーズを並べた部屋、こどもたちの標語ポスターをまねた部屋、日本語や言葉で遊んだ部屋、18禁の部屋、新作を含めた大作の並ぶ部屋・・・・・。

背広を着た男性が何万人も積み重なって倒れている「灰色の山」の隣には、女子高生をジューサーに詰め込んで、下はクランベリージュースのような色合いになっている「ジューサーミキサー」が並んでいる。

古今和歌集のような流麗な文字で、下卑た言葉を綴った書道作品、いかにもカッコイイCG風に描いた「スペース・ウンコ」や、英語・フランス語、ドイツ語をしゃべりながらそれぞれの国のアーティストのカッコをして、「らしい」絵を描いているビデオ作品には大笑いしちゃったなぁ。

菱田春草の屏風や長谷川等伯の松林図屏風を思わせるカラスの絵や、裸の女の子が山椒魚と寝ている「大山椒魚」などを見るにつけ、めちゃ絵のうまいひとだなーとホレボレする一方、おにぎり仮面やまるで落書きといった絵を見て、いい加減さにほとほと呆れつつもそのセンスに感嘆しちゃうのだ。

そうそう、おにぎり仮面のウンチングスタイルの「考えない人」だけは撮影できる。このおにぎり仮面、見れば見るほど会田誠そっくりだったなー。
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by sustena | 2012-12-25 23:59 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by Lucian at 2012-12-28 22:45 x
中ザワヒデキさんが左脳的、会田誠さんは右脳的だと感じました。
Commented by sustena at 2013-01-01 14:48
たしかに理性じゃなくて、直感だけで動いているような面も・・。もちろん、かなーり戦略的ではあるんですが。


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