いつもココロに?マーク

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2012年 12月 23日

奴「さん」?

先日、久しぶりにnuts-coさんとおしゃべりした。彼女は文章はもちろんのこと、話のタネがつきることのない会話の達人であって、どの話題も興味深く、ほほぉーと聞き入るうちに時間の経つのを忘れちゃうんだけど、そのうちのひとつをご紹介。(といっても私が記すと、なんだーと思うかもしれないけど、それはひとえに私のせい)

nuts-coさんが東北に講演旅行だか、東日本震災のボランティアだったかに行ったときのこと(もうウロ覚えになってるー)。運転してくれた大学生が、たびたび目にする街路樹の名前がわからないから今度出てきたらあれだと指し示す。ら教えてほしいというので見ると、なんのことはない杉だった。

それから奴さんの話になったらしい(たぶん杉の話から参勤交代を連想したんじゃないかなぁ)。後部座席の大学生が、nuts-coさんはなぜ奴にわざわざ「さん」をつけるのか、ふつう呼び捨てにするものではないのか、と不審そうに尋ねるではないか。えっ???
その学生は、奴というのは冷奴のことだと思っていたらしい! 「だって学校では習わなかったし」。

たしかに昔だって学校では教わらなかった。折り紙でつくったりして遊んだけれど・・・。

さてここで疑問が浮かぶ。なぜ冷奴も奴さんも「奴」なのか??

「奴」というのはもともと「家つ子」が語源とされ、江戸時代の武家の下僕を指した。下っぱだから、参勤交代のときなど臨時の荷物担ぎとして、員数合わせのためにあちこちの藩に雇われたフリーターの奴さんもいたらしい。そこでどこに雇われてもいいように「釘抜」といわれる方形の紋をつけていて、この形が豆腐の形に似ていることから、角切りの豆腐を「奴」と呼ぶようになったんだってー。(そういえば、歌舞伎では奴は「ねい」って返事をしますよー。)

いまじゃドラマでも出てこないし、学生さんがわからなくても無理はないかなーと思って、うちの息子にも聞いてみた。「知ってる、幽霊がつけてるやつでしょ」。

おいおい、あれは「天冠」ってゆーのよー。しかも、三角じゃないか!
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by sustena | 2012-12-23 00:55 | つれづれ | Comments(6)
Commented at 2012-12-23 05:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by iwamoto at 2012-12-23 09:57 x
nuts-coさんて、本当にいるんですか。
想像上の人物かと思っていました。 世には、頭がよく何でも知ってる人がいるものですが。
コナン・ドイルが考えたシャーロックみたいなものかと。
だから、急にお姿を想像してしまいました(笑)

「学校で習ってないから」とか「生まれてなかったから」という人たちには困りますね。
わたしは奴の四角を言うときには、火打の三角を一緒に言います。
そこへ天冠ですか、恐れ入りました。 頭を転換しないと。
閻魔様に失礼にならないように装うものですよね。
丸の話も考えておくべきでしょうか(笑)

実は、奴さんの「さん」の話かと思い読み進みました。
日本人は「疲れ」にも「様」を付けるので。
Commented by sustena at 2012-12-24 00:16
Pくんにそうおっしゃっていただけてウレシイです。
Commented by sustena at 2012-12-24 00:18
iwamotoさん、nuts-coさんのブログをぜひご覧くださいませ。更新がないのが残念ですが、とってもすてきな文章なのよー。
Commented by esiko1837 at 2012-12-24 08:26
「奴」に「さん」を付けて呼ぶのが当たり前になっているのは、ある程度の年代以上かと。
「エー 奴さん どちら~行く~」の「かっぽれ」を幼少時に聞いているからなのかもしれません。
冷奴は、切り方からその名前が付いたそうです。
どっちみち、若い人にはそもそも「奴」というものに馴染みがないのでしょうね。

nuts-coさん、お元気そうでなによりです。
親しい同級生とお喋りするって、最高に楽しいですよね。
末長く仲よくしてくださいませ。
Commented by sustena at 2012-12-26 00:03
esikoさん、どのくらいの年代で知る知らないが分かれちゃうのか、それぞれ育ってきた文化的違いも大きいかもしれませんね。でもうちでは、奴凧を揚げたり折り紙で奴さんを作っていたから知っているとばかり思ったんですが・・・。


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