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2012年 12月 10日

勘三郎さんのこと

18代目中村勘三郎さんが5日、急性呼吸窮迫症候群でなくなって、ちょっとボーゼンとして、追悼番組をはしごしているこのごろ。

57歳という年齢的な近さもあるし、そもそも歌舞伎を観るようになったのも、勘三郎の存在が大きい。

生で初めて歌舞伎を観たのは、大学1年のときで、友人と一緒に歌舞伎座に見に行ったのだが、そのときはたしか7代目の尾上梅幸がメインで(演目はまるで覚えていない)、最前列の端っこのほうでプロンプターの声ばかりが大きく聞こえ、すっかり白けてしまい、その後も、忠臣蔵や義経千本桜の通しを国立劇場などで観たのだけれど、どこがいいのかいまいちぴんとこないままに、次第に仕事が忙しくなっていったこともあり、歌舞伎はもとより芝居を見ることじたい、うんと少なくなっていたのだけれど、息子がようよう手がかからなくなってきたころから、芝居に出かけるようになり、コクーン歌舞伎で勘三郎を観て、そのスピード感と鍛え抜かれた体の動きに圧倒されたのがはじまりである。今では、三津五郎や仁左衛門や吉右衛門や菊五郎に菊之助や、もちろん猿之助や、ほかにも大好きな役者がいっぱいいて、毎月のように出かけているのは、あのキラメキを知ったからだ。「野田版 研辰の討たれ」や「高杯」のタップダンス、「文七元結」、「鏡獅子」など心に残るシーンがいっぱいある。

もっとも、勘三郎を観たのは20回ぐらいかなー。最後は、昨年11月、平成中村座での『伊賀越道中双六』で、仁左衛門の十兵衛と勘三郎の平作になんともシミジミしたものだ。特発性難聴からようよう復帰し、またこれから元気な芝居がいっぱい見られると思っていたのに、再び食道がんが発見されて・・・。

勘三郎を惜しむ声がいろいろある中で、仁左衛門が自分は前向きに考えるほうだと前置きしつつ、いますばらしい役者と一緒になってるんるん(こういう表現はしなかったけど)しているだろう。今度は私が後輩になる、という意味のコメントに泣けてしまったなぁ。
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X-E1+18-55mm

by sustena | 2012-12-10 20:40 | つれづれ | Comments(2)
Commented by esiko1837 at 2012-12-11 08:25
各方面で悼む声がたくさんありますね。
歌舞伎ファンにとっては受け入れがたいものがあると思います。
幼児の時からおばあさんに手を引かれて歌舞伎座に行っていた友人が
「年末の忙しさにこの悲しみが紛れてくれればいい」と言っていました。
野田秀樹さんは新聞に、「大愛嬌を失った」と書いていました。
人間的な魅力にあふれた人だったのですね。

写真、いいですね。
白が綺麗です。
Commented by sustena at 2012-12-11 21:12
ニワカ歌舞伎ファンの私ですら、ぽっかり穴があいた気分になっているのだから、ショックを受けているひとはゴマンといるでしょうね。先日のフジテレビの追悼番組「さようなら勘 三郎さん 独占密着…最期の日々」は13.4%もあったとか。


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