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2012年 08月 07日

黒野伸一『限界集落株式会社』

c0155474_23271823.jpg黒野伸一さんの『限界集落株式会社』(小学館 2011年11月刊)を読む。

昨年暮れに新聞広告でタイトルを見て、限界集落を舞台にしたちょっとシュールでパワフルな本かと思って借りたら、とんだ見込み違いであった。
十数年間馬車馬のように走り続けてきた多岐川優は、事業を興すために会社に辞表を叩きつけ、気分転換をかねて、死んだ祖父の家のある、都心から中央高速で2時間の限界集落にやってくる。そこは、過疎と高齢化が進み、麓の役所からも見捨てられようとしていた。そこにいるのは、80をすぎてやたら元気な老人と、農業研修にやってきたフリーターとホステス、わけあの過去を持つ父親と負けん気の強い娘、人の家の前で平気で立ちションをするガキetc。彼らと交流するうち、企業コンサルをしていた優は、農業法人化を進め集落の再生に乗り出すことに・・・。

とまぁ、きわめてオーソドックスな地域活性化フィクションであった。波瀾はあるけど、予定調和がすぎるしー。

こういう問題を抱えた集落は、日本全国にたんとありそう。半分ヨソ者の「風の人」と、自分たちの手で現状を変えていこうという地元の人ががっぷり四つになって知恵を絞っている話をずいぶん取材してきたから、なんだか薄っぺらなお話に思えたことだった。

藤は二度咲く。先日公園で見かけたのでパチリ。
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芙蓉ロードも満開。
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by sustena | 2012-08-07 23:31 | 読んだ本のこと | Comments(2)
Commented by Lucian at 2012-08-11 20:35 x
限界集落への危機感から、核燃料再処理施設を誘致せざるを得なかったという村長の発言を思い出しました。
Commented by sustena at 2012-08-12 22:47
数年前の地震のときに、道路などのメンテの費用が馬鹿にならないから、人口を集約させるしかないっていうようなことを、どこぞの教授などが議論していて、上からものを見る人たちはそういう発想なんだろうなぁと思ったことでした。


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