2012年 06月 23日

ひっくりかえる展

ワタリウム美術館で開催中の「ひっくりかえる展」を見てきた。

まず、チケットを買ってエレベーターに乗り込むと、いきなりギョッとする。
すみっこに、防護服を着たこどもがじっとしてるんだもん。
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展示は3フロアに分かれてる。
主な作家は、福島第一原発の事故のあと、渋谷の駅に展示されている岡本太郎の「明日の神話」に原発の絵を追加したチン↑ポム、過激で挑発的なアートを展開するロシアのヴォイナ、巨大な写真を貼ることで人々の意識を変えていくアートを展開するJR、イラク戦争終結や、貧困や環境問題について、こうなったらみんなハッピーになれるのにという記事を掲載したニューヨークタイムズの号外を100万部印刷して、ニューヨークで配ったイエス・メンなど、いずれも過激で心がぞわぞわして、アゼンとして、でも、一種爽快でもあるアート。

たとえば、チン↑ポムがすく島で繰り広げた「気合100連発」福島第一原発の前で作業服に身を包み(11年の10月から2カ月間、実際に収束作業に従事したそうだ)、原発に向かってレッドカードをかざした写真、渋谷センター街でクマネズミを捕獲し(たくさんいるんだ、これが) ネズミを捕獲してピカチュウに仕立てたり、このワタリウム美術館の部屋の壁にガソリンをかけて火をつけて、その煤でドローイングした「いきのこる」。
あるいは、ロシアのヴォイナがKGBビルの前の跳ね橋にペンキで描いた65メートルの巨大なペニスを描いたアートとそのメイキングのビデオ(アーティストは警備員にすぐさま袋叩きにあっていた)。
竹内公太の作品は、オウム真理教の指名手配容疑者の肖像。これをあちこちで描き、展示したビデオが一緒に展示されていたけれども、なんてgoodな(?)タイミング。

眉をひそめる向きもあるかもしれないけど、これもアートだよね。
7月10日まで。
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by sustena | 2012-06-23 21:23 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by ken_kisaragi at 2012-06-25 22:11
「ひっくりかえる展」目録見るだけで熱感じます。
・・・マリオ・ボッタが手がけた美術館ですね、行ってみたい。
Commented by sustena at 2012-06-27 22:35
この美術館はいつも意欲的な企画をやってます。ワタリの画廊時代に大竹伸朗のリトグラフを買って以来のファンです。


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