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2012年 05月 07日

ヘルプ

c0155474_2126386.jpg先週の水曜日、映画の入場料が女性1000円の日に「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(原題:THE HELP 2011年 アメリカ)を見た。ゲイリー・オールドマンの出るル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を映画化した「裏切りのサーカス」とどっちにしようか迷ったんだけど、後者が「何度でも見たくなる」と銘打っているのを、これは1回見ただけでは複雑で理解できないってことかもしれない・・・と深読みして、「ヘルプ」にしたんだけど、この副題、なんとかならなかったのかなぁ。ちょっとイージーなラブストーリーに思えちゃうよー。

それはともかく、この映画は1960年代のアメリカ南部、まだ黒人差別の激しかったころのミシシッピ州ジャクソンを舞台に、黒人メイドの実態をレポートした作家志望の白人女性とメイドの勇気を描いたもの。

原作はキャスリン・ストケットのベストセラー小説、監督・脚本はテイト・テイラー。

大学を卒業して地元に戻ってきた作家志望のスキーター(エマ・ストーン)は、地元の新聞社で読者からの家事に関する質問に答える職を得た。しかし家事経験のないスキーターは、どうアドバイスしていいか分からない。実家のメイドに聞くつもりだったが、メイドは解雇されていた。
そこで友人のエリザベスの家で働くエイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に話を聞くうち、メイドに対する差別に疑問を持ち始め、メイドたちの証言を集めた本を書くことを決意する。しかし、メイドたちは報復を恐れて誰も証言しようとしない。

そんなころ、同級生のヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)は、黒人が不潔だとして、各家庭に黒人メイド専用のトイレを設置させるよう提唱していた。ヒリーの家で働いていたミニー(オクタヴィア・スペンサー 今年度のアカデミー賞助演女優賞を受賞)が、ヒリーが使うトイレで用を足したために解雇され、その後を継いだメイドも、双子の教育資金を借りることができず、家具の陰に落ちていたアクセサリーを質に出し逮捕された事件をきっかけに、エイビリーンはスキーターの取材に応じることを決意する。やがて・・・・

重たく深刻になりがちな話が、ユーモラスに語られる。もちろんこれで万々歳ではないものの、尊厳を守ろうという意思のたしかさ、前向きに生きるエネルギーが伝わってきて、じんわりとハッピーな気分になる。そして、この時代から半世紀、黒人の大統領まで出るようになった、その道のりを思う。

ヒリーの母親役のミセス・ウォルターズを演じたのが、シシー・スペイセクだった! 大邸宅にすむ家事ができない美人でKYな友人・シーリアを演じるジェシカ・チャステインがよかったなー。それと娘が結婚なんてゼンゼン眼中にないことにやきもきするけれど、最後は味方になってくれるスキーターの母親のシャーロット(アリソン・ジャネイ)も。それぞれが適役。

写真は近くの公園の在来種や野草を中心とした植物園に咲いていたクサノオウ。ちょうちょみたい。
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by sustena | 2012-05-07 21:22 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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