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2012年 04月 28日

井上ひさし『言語小説集』

c0155474_0214185.jpg会津若松に行くときに持っていったのが、井上ひさしの『言語小説集』(2012年3月230日刊 新潮社)である。
短編集でいずれも、彼が生涯をかけて追求した言葉をテーマとしたもの。

広告代理店の社員のワープロのカギ括弧記号が恋に落ち、●や★、■、!などの記号が内輪もめをしだす「括弧の恋」
ムガール帝国のアクバル大帝の言語実験をテーマにした芝居で、文法的に意味をなさない台詞を覚えさせられた役者を描く「極刑」
作詞家の「びっくりびっくり鳥」という主題歌を聞いたことで耳鳴りを発症したと文句の手紙を寄こすロックバンドのヴォーカリストの言い分を綴った「耳鳴り」
女性を前に緊張するととんでもない言い損いをしてしまう男の病の原因を記した「言い損い」
方言に人生を捧げた方言学者が、料亭で出合った元特高に復讐を果たす「五十年ぶり」
三陸の港町・船越のお年寄りとマレー語の類縁を研究する作家が現地で収拾した古老たちの会話のナゾを暴く「見るな」
「大便ながらくお待たせしました」と、ある日突然、脳の前言語野に失調をきたし、似た音へ置換してしまう青年駅員の病状を描いた「言語生涯」の計7編。

いずれもつるつると読めて、東京から郡山につくまでに読みおえてしまって困ったー。

一番私好みだったのは「括弧の恋」、続いて「極刑」。そのほかはオチはいまいちだし、全体にちょっとワンパターンかも・・・という気がしないでもなかった。でも、どれもひらがなと漢字、カタカナのバランスがきれいで、うっとりしちゃったな。

郡山付近を走っているときに、バスの前を走るパトカーが顔に見えてぱちり。
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by sustena | 2012-04-28 00:21 | 読んだ本のこと | Comments(6)
Commented by sirokabu2011 at 2012-04-28 15:08
出張先での本、するすると読めるのがいいですね。
どうしても、パトカーはパトカーと見えます。自分は想像力が乏しいです(汗)
Commented by iwamoto at 2012-04-28 19:21 x
いつかわたしも、顔シリーズを発表してやるぞと、撮りだめているところです。
これって、郡山1号ですか(笑) ナンバー消す意味は? これ買ったの誰なんですか。
Commented by Cakeater at 2012-04-28 22:12 x
ま、ぼくも井上先輩も「おちるひとがしんでからおのりください」という駅アナウンスを実際聞いて育ってますからねえ。言葉遊びは仙台名産の一つ。lololol.
(業務連絡)本日のアップロードは西荻ミシェル喫茶室のキーマカレーです。
Commented by sustena at 2012-04-30 23:15
sirokabu2011さん、ヘルメットが目に見えませんか?私だけか・・・・。
Commented by sustena at 2012-04-30 23:21
iwamotoさん、ナンバーを消す意味はアリマセン。ほんとはあったほうがもっと顔らしいんですけど、一度ナンバーが入った写真で忠告をされたことがあって。
Commented by sustena at 2012-04-30 23:22
なるほど、「すんで」が「しんで」に聞こえるわけなんですねー。


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