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2012年 01月 18日

樋口 徹『5冊の余熱』

c0155474_233538100.jpgきのうまで、銀座のニコンサロンでやっていた写真展が樋口 徹さんの『5冊の余熱』。

梶井基次郎の『檸檬』。安部公房の『箱男』。横光利一の『上海』。永山則夫の『木橋』。これら小説の舞台となった場所、街を歩き、文中のイメージを彼なりにふくらませて撮った作品。

開場には作者のプロフィールはなかったんだけど、いかにも団塊の世代だよねぇ、60~70年代に流行った思わせぶりな写真だよねぇと思ったのだが(こんな撮り方が好きな人は気に入ると思うけど)、なかに異質の写真があった。
残る一冊は明治29年の三陸大海嘯を綴った山内ヒロヤスの『砂の城』らしいんだけど、会場だけを見わたすと、そのかわりに、樋口さん自身が、3・11を記録した『町の跡形』を一冊に加えたように思える(私の観察が間違っているのかもしれないけれど)。その写真が並ぶ一角だけが、曲りしてるようなへんな気分。

突然生っぽい、震災と津波の写真が、箱男や上海の世界に闖入してくる。なんだかすっきりしないのであった。
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by sustena | 2012-01-18 23:36 | Art/Museum | Comments(0)


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