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2011年 12月 17日

国立劇場『元禄忠臣蔵』

国立劇場『元禄忠臣蔵』_c0155474_2232096.jpg12月といえば、昔はよくテレビで忠臣蔵がかかったもので、師走気分にひたろうと、真山青果作「元禄忠臣蔵」がかかってる国立劇場に出かけた。仮名手本忠臣蔵の様式美とは違って、近代的な心理ドラマがじっくり描かれた作品で、今や人間国宝となった吉右衛門が内蔵助と綱豊の2役で出るので、いさんで出かけたのだった。

五幕十二場。名場面がずらっと並んでいる。
《江戸城の刃傷》
第一幕 江戸城内松の御廊下
第二幕 田村右京太夫屋敷大書院
      同 小書院
《御浜御殿綱豊卿》
第一幕 御浜御殿松の茶屋
第二幕 御浜御殿綱豊卿御座の間
      同 入側お廊下
      同 元の御座の間
      同 御能舞台の背面
《大石最後の一日》
細川屋敷下の間
同 詰番詰所
同 大書院
同 元の詰番詰所

梅玉の浅野内匠頭は、品がよくておっとりしてて、この人が短気を起こして刃傷に及んだわけ?という気がしないでもなかったが、風格はサスガなのでありました。歌六の多門伝八郎がいい味で、歌昇の片岡源五右衛門の横顔にウットリ。

第2幕は、のちに六代将軍家宣となる名君・徳川綱豊と、浪士の一人富森助右衛門との緊迫感のある丁々発止がすばらしく、第3幕の芝雀のおみのの万感の思いに滂沱。吉右衛門の最後の花道の引っ込みの存在感は圧倒的だったよー。

配役は以下の通り。
国立劇場『元禄忠臣蔵』_c0155474_2242791.jpg

キャラクターのくろごちゃんが盛んに愛嬌を振りまいていました。
国立劇場『元禄忠臣蔵』_c0155474_18313827.jpg


by sustena | 2011-12-17 22:21 | Theatre/Cinema | Comments(4)
Commented by jmiin at 2011-12-19 05:20
なんでもゆるキャラ化すりゃぁイイ、ってもんじゃぁ無いと思うのですが.....
Commented by higphotos at 2011-12-20 16:18
師走といえば忠臣蔵。私でさえ知っています。
ゆっくり観劇って羨ましいです。
私の師走は仕事と大掃除と小僧に追われています。

しかし、クロゴちゃん。。。いまいちかな
Commented by sustena at 2011-12-20 22:58
jmiinさん,このクロゴちゃんはかわいらしかったけど、お姉さんに手をひいてもちってたから、視界が十分じゃないのかも。
Commented by sustena at 2011-12-20 23:00
higphotosさん、芝居を見ている間だけはゆっくりしてましたー。トコロデ札幌出張だったのですが、higphotosさんの写真が目に焼きついていて、ついでにちょっと遠征してきました。寒かったけど、ヨカッタなぁ。


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