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2011年 12月 17日

その妹

シアタートラムで、 亀治郎と蒼井優の出演する「その妹」(河原雅彦/演出)
いまさら武者小路実篤でもないよねぇと思いながらも、亀治郎が目の見えない役をどんなふうに演じるのかの興味がまさったのだ。

野村広次(亀治郎)は画家として将来を嘱望されていながら、戦争で両目を失明してしまう。失意のどん底にありながらも、小説家として身を立てていこうと願っている。そんな兄の才能を信じ、身の回りの世話や口述筆記を行っているのが、妹の静子だ。

広次は雑誌の編集者である西島(段田安則)に小説を掲載してもらおうと依頼する・断ろうとやってきた西島は、美貌の静子の懸命な依頼に掲載を承知する。

そんな静子に縁談が持ち上がった。相手は、叔父の勤める会社の上司の息子で、女たらしで放蕩を続ける相川三郎だ。広次と静子の兄妹は親をなくし、叔父夫婦と暮らしているが、この縁談を断れば叔父は首になってしまう。

西島が資金を援助してくれることになり広次とその妹は家を出るが、雑誌に掲載された広次の作品の評判は芳しくなく、西島も本を売ってお金を作るが、その本もどんどん少なくなっていく・・・。西島の妻(秋山菜津子)はそんな様子を見ながら、自分家がどうなってもいいのか、静子が美貌だからだと西島をなじる。友人の画家の高峰(鈴木浩介)も同情するより手がない。次第に追い込まれていく広次と妹、西島・・・

妹を愛していながらも、自分の世話をする者として見てしまう広次の苦悩とともに、妹と西島、それぞれの支援とその限界を描く。

亀治郎の足の動きがさすがであります。段田がいつものやりすぎの臭みがなくて深みがあったなぁ。西島家のお手伝いさん(水野あや?)がよかった。

美術は松井るみ。

[作] 武者小路実篤
[演出] 河原雅彦

[出演] 市川亀治郎/蒼井優/秋山菜津子/段田安則/
      鈴木浩介/水野あや/内田亜希子/西尾まり
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by sustena | 2011-12-17 18:30 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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