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2011年 10月 24日

芸術祭十月花形歌舞伎

c0155474_22463213.jpg先日、新橋演舞場で、「十月花形歌舞伎」の夜の部を見た。
亀治郎が、猿之助四十八撰の内の復活狂言「當世流小栗判官」をつとめる話題の舞台で、市川亀治郎と市川笑也が、天馬で宙乗りをする。亀治郎は判官、浪七、お駒の三役を演じ、判官とお駒は早替わりも見モノ、というわけで、ずっと楽しみにしていた。

ストーリーは、予習しておかないとちょっとややこしい。

中世末期から近世の古浄瑠璃の「おぐり」と、歌舞伎お得意のお家騒動をくっつけてたもの。
常陸国の領主横山郡司には、照手姫という娘がいて、許婚者の小栗判官兼氏に相続させようと考えていた。しかし、郡司の弟大膳と息子の次郎&三郎兄弟は、日立の国をのっとろうと、郡司の館から判官に家を譲る証文と、管領家からあずかっている大切な勝鬨の轡を奪い、郡司を殺してしまう。照手姫は大膳の館にとらわれるが無事助け出され、遊行上人のいる遊行寺に向かう。一方、盗まれた宝と照手姫を探しに大膳の館にやってきた判官。大膳は荒馬をけしかけるが、馬の名手である判官はやすやすと馬を乗りこなす。しかも、碁盤に乗る曲馬まで披露しちゃう。かっこいい!
(この馬役、前足をやる人はとってもたいへんだと思う)
郡司を殺したのは大膳親子であることを聞いた判官は、敵討ちを決意し、馬に乗って遊行寺へと向かう。

さて、遊行寺で追手によって判官とはぐれた照手姫は、小栗家の家臣の漁師浪七と妻お藤に匿われている。しかし、お藤の兄の胴八が、金目当てに照手姫をさらってしまう。あっ、大変! 浪七夫婦は命がけで照手姫をすくうのだった。お藤を演じた春猿、すてきだったなー。浪七の亀治郎も大熱演であります。

その後照手姫はあちこちを流浪し、美濃国の萬屋で下女をしている。一方判官は、宝の行方を探してこれも全国をへめぐるが、萬屋の娘お駒を暴漢から救ったことで、お駒は版癌ヌ値一目惚れ。判官は、探し求めている勝鬨の轡が萬屋にあると知り、お駒と結婚することを承知する。しかし、祝言の日に照手姫と再会。どうする~。ここでなんと、お駒のおっかさんのお槙は、実は照手姫の乳母で郡司に恩があることが判明。お駒に判官との結婚を諦めるように諭すが、嫉妬に狂ったお駒は照手姫を殺そうとする。やむなくわが子を殺すお槙。ちょっといきなりスプラッターになるのってえくぐないかい。判官はお駒の怨念に祟られて顔が醜くなり(はい、「おぐり」の元のストーリーね)・・・・でも、最後はエライ上人さまのおかけでハッピーエンド。

照手姫の笑也はきれいだとは思うんだけど、亀治郎の判官がセンが細くてペラペラなので、あんまり可憐な感じがしない、強そうなお姫サマに見えてしまったなぁ。

亀治郎は早替わりも、曲馬もよかったし、お駒も安心して見ていられたけど、ちょびっと物足りない感じがしたのはなぜかしらー。たぶん筋立てそのものがハデなところばかりに目が行ってしまい、上滑りに見えちゃったのかなぁ。

獅童の矢橋の橋蔵はかわいくて、客席からやんやと喝采。おいしい役どころだったよね。

    小栗判官兼氏/浪七/娘お駒  亀治郎
              照手姫  笑 也
            鬼瓦の胴八  右 近
      横山次郎/膳所の四郎蔵  猿 弥
             後家お槙  笑三郎
           浪七女房お藤  春 猿
             横山郡司  寿 猿
             横山三郎  薪 車
             局 藤浪  竹三郎
      矢橋の橋蔵/上杉安房守  獅 童
             遊行上人  愛之助
          横山大膳久国  市川 右近(段四郎 休演のため)
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by sustena | 2011-10-24 22:45 | Theatre/Cinema | Comments(0)


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