2011年 08月 10日

セミの羽化

けさ公園に散歩に行ったら、降るようにセミが鳴いているなか、擬木にとまってジッとしているセミがいた。ほんとなら遅くとも明け方には羽化して、飛び立って一緒に鳴いてるはずなのに、出遅れてしまったのだろうか、まだ白っぽい。
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セミについては何年も土の中にいて、いったいどうやって今が出番だとわかるんだろうかとか、いろいろ疑問がわいてくる。穴を掘って出てくるのに、穴のまわりになぜ土がこぼれていないのか??というのもそのひとつである。ちょうど、このところモグラが威勢よくあちこちの土を盛り上げているから、なおさら疑問だったのだ。

でも、ネット検索とは便利なものである。

そもそもセミは地面から出てくるときに、いきなり穴をせっせと掘ってエイヤッと出てくるのではなく、もうそろそろ地表に出ようというちょっと前に、待機ために縦穴を掘り始めるのだそうだ。そして掘り進む際に、前足でギュッギュッと土を壁に押しつけるようにして自分の体液を使って土を固めるらしい。したからすりすりと土を落とす上、固めちゃうから地表に土はこぼれないのだ。ちなみに穴を掘り進めるときには、植物などの根っこから水分をたっぷり吸収して準備するんだそうで、縦穴を掘って水分を使い果たしてしまった幼虫をふたたび土の中に戻したら、土を固めることができずに死んでしまった、なんて話がファーブル昆虫記にのってるそーです。まったく覚えてないんだけど。

つまりこの時期、地表にぼこぼこセミの穴があいているけれども、セミが出てきた穴だけでなく、これから出てくるための穴もあるのである。待機中の穴は、直径が5ミリから8ミリくらいと小さい。直径が1センチぐらいのものは、もう出ちゃった穴なのだ。(ちなみに、小さいとアリの穴と迷ってしまうと思う人もいるかもしれないけれど、アリの場合は巣を掘り進むときに土を外に出しちゃう。一方セミの場合はぽっかり開いた穴、これで見分けがつく)

そんな穴を見つけて、地面から出てくる動画をアップしている人がいた。おもしろーい。




もひとつ疑問だったのは、地中から出てくるのにセミのヌケガラがなぜキレイなのかだったんだけど、それは先日このトシで初めてニイニイゼミの脱け殻をみつけて違いにガクゼンとして判明した。アブラゼミなどは乾燥した土地を好むセミで土が比較的乾いていること、そして殻がツルツルしているから土がつきにくいんだそうな。

by sustena | 2011-08-10 00:52 | 小さな自然 | Comments(4)
Commented by Lucian at 2011-08-11 22:05 x
西欧的には、蝶の羽化が人間の解脱の象徴として詩的に語られるのに対して、セミはちょっとマテリアルな印象ですね。

Commented by Cakeater at 2011-08-12 19:29 x
英語版のWikipedia を読んでみたら、脱皮のきれいな連続写真がありました。それ以上に脱皮というのはmolt なんですね。(ちなみに麦芽はmalt)空蝉とうか抜け殻は、discarded skin。いやあ、この単語が調べてもわからなくて、ブログで誤魔化して一行野郎に逃げたんですが、書き直すことにしませふ。
いやあ、人間様も食べるんだ。写真みると韓国のポンテギそっくり。日本でも昔は食べてたのかなあ?
Commented by sustena at 2011-08-14 15:25
Lucian さん、私はセミの脱け殻を見るたびに、上手に抜け出すなぁといつも感心しちゃうんです。甘エビなどをむくときに、上手にむけずにすぐ尻尾がちょん切れたりするのでそう思うのかもしれません。
Commented by sustena at 2011-08-14 15:29
Cakeaterさん、先日私はポンテギをほんのちょっと食べました(すでに書いたことがあるかな?)。知り合いの先生の娘さんが修学旅行で韓国に行ったときに、宴会用にとおみやげに買ってきてくれたのを、勇気?を出して一匹。錆びたキビナゴみたいな味でした。
でも昆虫はみんなあんな味がするんじゃないかなって気がしました。もっとも缶詰だったからで調理したてはもう少しましかも。でもやっぱり気持ち悪いです。文化の縛りは、なかなか強力です。


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