2011年 07月 15日

ラスト・ターゲット

c0155474_23451189.jpg先日、ジョージ・クルーニー主演の「ラスト・ターゲット」(原題、THE AMERICAN アントン・コービン監督 2010年アメリカ) を見た。

ほとんど考えもなしに、ジョージ・クルーニーが殺し屋で、華麗なアクションがあってこの暑さにスカッとするかなーと思って観に行ったら、どっこい、なかなかうらぶれていて渋くせつない映画なのだった。

背中に蝶の入れ墨のある名うての暗殺者ジャック(ジョージ・クルーニー)。スウェーデンで命を狙われ、狙撃者だけでなく、一緒に寝た女も非情にも殺してしまう。しかし、なんだか、殺しにも倦んだ感じ。

ジャックは組織が指定した潜伏先をあとにし、イタリアの山岳地帯にある中世の石造りの町に身を隠す。組織に連絡を取ると、狙撃用のライフル銃の製作を依頼された。その銃を使うのは、美貌の女殺し屋のマチルダ(テクラ・リューテン)だ。減音器付きで、弾の発車される方向がわからないライフルをとの依頼に、黙々と銃づくりに取り組むジャック。
彼は命の危険にいつもピリピリして心の安寧がない。ある日売春宿の娼婦クララ(ヴィオランテ・プラシド)とカフェで出会い、その明るい表情に次第に惹かれていく。ライフルが完成したら殺し屋稼業から足を洗い、クララと生きることを決意する。しかし、ジャックを罠が待っていた・・・

アクションもさほどなく、登場人物たちの会話もぽつりぽつり。潜伏中もたんたんと室内トレーニングを重ねるという全体的に寡黙な映画で、ライフル製作のディテールがじっくりと描かれて、ジャックの視線の動きを音もなく見守る感じ。

娼婦が肉感的で色っぽい。クララと生きることを決めて初めて、それまで暗く、何者も信じず、己を律していたジャックが一瞬明るい光を見る、そのジョージ・クルーニーの表情がすてき~。

でも最後の場面は予想通りとはいえ、ちょっぴり物足りなかったなー
ちょっと確認したいことがあるので、原作(マーティン・ブース「暗闇の蝶」)を見てみようッと。
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by sustena | 2011-07-15 23:39 | Theatre/Cinema | Comments(2)
Commented by iwamoto at 2011-07-16 07:17 x
訳で「減音器」と出ましたか。 「消音器」ではなく。 その方が正しい気もしますけど。
あるバレエの発表会に行きまして、わたしの後ろの方で、オフィシャルのカメラマンが記録を撮っていました。
その音が気に入らずに、わたしは彼に言いました。
「このドシローーーーートが、ここでやるべき仕事は理解して来たのか。
なんでサイレンサー付けへんのや、馬鹿者〜〜〜〜」、機械式カメラですが、消音箱は存在します、作ることも出来ます。
写真を撮るなら何でも許されるというような思い上がった奴らは許せませんね。

器用という言葉の定義、わたしが考えるのは「銃を作れる」ことです。

良い女というのは、全てを超越させますよね。 これって、ちょっとしたことなんです。
Commented by sustena at 2011-07-17 16:57
音が完全には消せないので、「減音」なのかなぁ・・・とボーッと考えておりました。関係ないけど、D7000の静音モード(ウロ覚え)はことん、って感じの音です。
器用の定義、iwamotoさんはきっと作れるんでしょうねぇ。
すべてを超越させるのが「ちょっとしたこと」って・・・??? 「たいしたこと」のような気もしますけど。


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