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2011年 04月 17日

乾緑郎『完全なる首長竜の日』

c0155474_2349226.jpgタイトルに惹かれて読んだのが、乾緑郎さんの『完全なる首長竜の日』(宝島社 2011年1月刊)。

少女漫画家の淳美は、自殺未遂を起こして数年間意識不明に陥っている弟の浩市と「SCインターフェース」という、植物状態になった患者とコミュニケートするためのBMI装置によって対話を続けている。しかし、「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いかけに、浩市は答えない。この対話は浩市のピストル自殺で終わりを告げたり、淳美にも負担を強いるものだった。
淳美のマンガのファンだった少年の母親が、同じく「SCインターフェース」をしていたときに、浩市が出てきたと淳美にコンタクトを求めてきたころから、現実と「SCインターフェース」での世界が混濁してくる・・・・。

胡蝶の夢と、サリンジャーの「A Perfect Day for Bananafish」を足して2で割ったような話。第9回(2011年)『このミステリーがすごい!』大賞受賞で、文章力はあって、導入部のクサさに耐えられればイッキ読みできる。タイトルの首長竜の存在がちと弱いかなー。
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by sustena | 2011-04-17 23:32 | 読んだ本のこと | Comments(0)


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