2011年 01月 14日

中平卓馬写真展 「Documentary」

銀座のBLDギャラリーで中平卓馬写真展 「Documentary」をやっている。

中平卓馬の名前は、高梨豊、岡田隆彦、多木浩二らとともに、写真同人誌「Provoke」を創刊した人として有名だけれど、初期の作品をちょっと見たことがあったぐらいで、その後彼が自身の「ブレ・ボケ」を自己否定して、世界に対するイメージを撮るのではなく、自分という主体や、イメージ性をできる限り排除して、「事物そのもの」を撮ることを提唱・実践してからのものは、ほとんど見たことがなかった。

今回の写真展は、2005年頃から2010年に撮った最近のカラー作品約150点と、初期の作品から転換を図ろうとしていた71年に発表された実験的な作品《サーキュレーション――日付、場所、イベント》からの10点を、残されたネガからプリントしなおしたものが展示されている。

このカラー写真の群れたるや! それぞれを単独で見ると、私だったら、失敗作として迷いなく捨てちゃう類のものなのである。カメラ付きフィルムでやたらめったら撮った中に間違えて写っちゃったようなものとか、安いDPE屋でプリントして、妙に飛んじゃったように写った猫だったり、タヌキの置物だったり、やたらピーカンのときに撮ったみたいな植物の一部だったり・・・。でも、それがめいっぱいグッと迫ったアングルや、強烈な色彩や、繰り返しあらわれる寝ている男の一部など、絶妙のリズムの中で見ているうちに、なんだか不思議な魔術にかかったみたいな気になってしまう。

帰り道、影響されやすいワタクシは、きれいきれいな写真なんてくそくらえって気分になって、これまで撮らないようなものを出会い頭に撮って遊んでいたんだけど、液晶でみてたときはおもしろいかも?って思ったんだけど、1日置いてあらためてPCに取り込んだら、やっぱりこりゃないわ~と思って、一挙に消去したのでした。まっ、そりゃそうよね。
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前にもここは一度アップしたことがあるんだけど、どうしてウソの窓のところにチャリを並べたくなるのか??
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GRDII+ワイコン

by sustena | 2011-01-14 01:16 | Art/Museum | Comments(4)
Commented by iwamoto at 2011-01-14 13:45 x
アレ・ブレ・ボケの人ですよね。 でも、自己否定って、周りのものからするとこんがらがっちゃいます。 あれはなんだったのよ。
自己を否定できるほど自己が確立されてない凡人には、よく分かんない世界です。

窓のところに自転車を置くのは、やはり、これが「取りつく島」になるのでしょうね。
Commented by ken_kisaragi at 2011-01-14 20:56
置いた場所の目印でやんす。ヾ(^^ )
Commented by sustena at 2011-01-14 22:16
iwamotoさん、最新作のカラーの並んだところは、意味をむりやりはぎとった感じで、かえって無理してるみたい、なんて思ってしまったのでした。いいもん、どうせ私はアートなんてワカラナイしって思ったね。
Commented by sustena at 2011-01-14 22:18
目印ですか。窓辺に置いた気になるのかな?白場バックだと、やっぱりちょっとあてどない感じがするのかもしなません。


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