いつもココロに?マーク

sustena.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 06月 09日

『ジョットという名の少年』

『ジョットという名の少年』_c0155474_2145474.jpgもうだいぶ経っちゃったけど、知人から誕生日に『ジョットという名の少年─羊がかなえてくれた夢』(西村書店 2000年11月刊)という絵本をもらった。絵は、ビンバ・ランドマンというイタリアのひと。文章は、ランドマンの夫君で、美術評論家でもあるパオロ・グアルニエーリ。

受胎告知で有名なジョットは、14世紀に活躍した画家。フィレンツェ近くのムジェッロという田舎町の農夫の息子に生まれ、巨匠・チマブーエのもとで修行したことがわかっているが、彼の生涯はそれほど詳しく分かっているわけではない。

この絵本は、ジョットが少年時代、羊の番をしながら、来る日も来る日も、時の経つのも忘れて絵をかくうち、小羊を迷子にしてしまう。あるとき、すてきな聖母子像を掲げて歩く行列を目にし、その絵のとりこになって、行列のあとについていき、チマブーエに出会い顔料をわけてもらう。それで岩に絵を描くうち、まるで生きているかのような羊の絵に、迷子の小羊もあらわれて、それを見たチマブーエがすっかり感心して弟子にしてくれるという「羊の伝説」をもとにしたもの。

なんといっても絵がすばらしい。イタリアのフレスコ画のよう。
この写真じゃ、その絵の雰囲気が半分も伝わりやしない。想像してね。
『ジョットという名の少年』_c0155474_2142229.jpg

『ジョットという名の少年』_c0155474_21421064.jpg
『ジョットという名の少年』_c0155474_2142339.jpg

このトシでこんなプレゼントをもらえるなんて、なんとまぁうれしいことであろうか。

by sustena | 2010-06-09 21:43 | 読んだ本のこと | Comments(2)
Commented by iwamoto at 2010-06-10 14:25 x
「岩」繋がりですね。 見過ごせないです。
しかもやっぱり、6月9日の記事ですよね、恐れ入りました。 わたしも実は6月9日(ロックの日)で、いろいろと考えていたのですが、諸事情で。 でも、誰か、岩の話をすると思っていたのですよ。

この絵の魅力はよ〜っく伝わっています。
ショックを受けました、岩で殴られたように。 ガーン、です。
Commented by sustena at 2010-06-10 22:14
えー??ロックの日ですって???? 記念日に登録してはいかがでしょうか?と書いて、まてよ、あるかもしれないと思って、日本記念日協会のサイトで検索したら、協会認定の記念日にはなってませんでしたが、「その他の記念日」として載ってましたね。

6月9日の6と9の語呂合わせから、ロックンロールを愛する人たちによって生まれた記念日。また、ロックという言葉から、岩登りの愛好団体や錠前の業界でも記念日にとの動きもある。

ひぇーでした。


<< やせたり太ったり      岩塩 >>