いつもココロに?マーク

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2009年 12月 17日

ねじめ正一『ぼくらの言葉塾』

c0155474_23463781.gif学校の詩の授業は大嫌いだった。読み方を強制させられて、詩をつくれといわれて、全然思ってもいないようなことをさも感動したかのように装って、いかにも明朗な雰囲気で言葉をムリヤリ飾って、自分の気持ちが置き去りになっちゃったような感じだったから。

もちろん教科書の中には、たまにはおおお!と思う詩もあって、こっそりと詩集を買って読んだりするんだけど、トラウマのせいか、正確に言葉の意味をとらなくちゃならない気がして、なかなか素直に、いいじゃんって思えなかったりする。うーんうーん。

でも、ねじめ正一さんの詩は、そんなふうに構えなくても、カラダにひびいてくるし、読んでいるうちにリズムが楽しくなる。詩のボクシングで谷川俊太郎さんと対決したときなんて、おかしくって、テレビで見ながら大笑いしたっけなぁ。

そんなねじめさんの『ぼくらの言葉塾』(岩波新書2009年10月刊)を図書館で見つけたので、イッキ読み。

これは2004年にねじめさんが講師を務めたNHK教育番組「日本語なるほど塾」をベースに、「こどもの本」への連載と書き下ろしを加えて1冊にしたもの。

世の中の言葉はコミュニケーションで、人と人を結ぶもの。もちろんその役割も大切だけど、まずヘンな言葉に出合って「なんだろう?」と考えて、言葉の面白さに気づくことがまず大事だぞ、ということを、いろいろなすてきな詩を引用しながら、ねじめさんは訴える。常識と理屈と成熟は、こどもの本の敵だ。たましいのやわらかいこどもにこの3つを与えちゃいけない! もっと言葉とたわむれよう。

メッセージやコミュニケーション以上に、言葉そのものの持つパワーが好きなねじめさんが選んだ詩を見るだけで、ココロが軽やかになる気持ちがする。

1時間目 発見!自分の言葉
2時間目 言葉の関節を外す
3時間目 こわして作る―カゲキな言葉
4時間目 声で遊ぶ―朗読
5時間目 詩の秘密
6時間目 子どもの秘密

引用してあるのは、石垣りん、いとうひろし、伊藤比呂美、阪田寛夫、佐野洋子、竹内浩三、谷川俊太郎、長新太、辻征夫、町田康、まどみちお ほか。
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写真は西荻窪駅近くの商店のシャッターに描かれた絵。GRDIII

by sustena | 2009-12-17 23:48 | 読んだ本のこと | Comments(0)


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