2009年 11月 07日

東京都写真美術館『セバスチャン・サルガド アフリカ』

東京都写真美術館でやっている、セバスチャン・サルガドの「アフリカ──生きとし生けるものの未来へ」がすごくいい。

サルガドは1944年ブラジル生まれ。経済学を学んだあと、エコノミストとしてルワンダの農業発展を支援するプロジェクトに参加し、そこで働く人々を眼にし、その数年後に写真家に転身し、アフリカのいまを語るフォト・ドキュメンタリーを撮り続けているひと。

彼が初めて訪れたルワンダは、その後1991年の「WORKERS」では、茶畑のなかでみな生き生きと仕事をしていたけれど、1994年には内戦と大虐殺で、国土が荒れ果てる。彼のカメラは難民キャンプやアンゴラやルアンダの戦争をとらえ、戦争で孤児になった子どもたちを見つめる。豊かだった土地が、沙漠になり、川が枯れはてたさまを写す。その一方で、土地の歴史をさかのぼり、動物が暮らした太古の世界にさかのぼる「GENESIS」のプロジェクトでは、広大な砂丘の風紋やルワンダと今後の国境地帯の豊かなクレーター湖などが、いったいどんなカメラで撮ったらここまで解像するんだろう?と思うほど、くっきりと自然の豊かさ・広がりを写す。どれも美しい。戦争の写真すらも。

悲惨な写真も多いのに、どうしてこんなに美しいんだろう・・・。

約100点のすべてがモノクロ。
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追伸 このサルガドのカタログを買いたかったんだけど、写真があまりに小さくて断念。
    お昼を食べたあとに、3階でやってた「旅 第3部 異邦へ」も見てきた。
    先日カタログで見た写真を大きなサイズで観ることができて大満足。

GRDIII

by sustena | 2009-11-07 23:57 | Art/Museum | Comments(4)
Commented at 2009-11-08 07:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by higphotos at 2009-11-09 10:20
身近に写真展があるのが、すごく羨ましいです。
と言っても、そこへ足を向けるか、どうかが分かれ目なんですけどね。
最近、行ってないです。。。写真展。
Commented by sustena at 2009-11-09 23:22
Pくん、この日はJICAのひとの講演があって、最近のアフリカ事情にも興味があったんだけど、昼にピールを飲みすぎて、活力が出てきませんでした・・・。
Commented by sustena at 2009-11-09 23:23
higphotosさん、私はこの展覧会の切符をASAの朝日新聞専売所の人からもらったのー。正確に言うと抽選に応募して、写真展の場合は、だいたい競争相手がいないらしくて、たいていゲットできるんです。


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