2009年 10月 09日

3つの個展

一昨々日銀座のNikonサロンで千田貴子さんの「沙漠の雨」展を、一昨日は新宿のepSITE2で伊藤昭一さんの「私の東京」、ペンタックスのフォーラムで、大坂 忠さんの「下北半島にて=1964~65年=」を見てまわる。

「裁くの雨」は、中国の新疆ウイグル自治区のタクラマカン沙漠を縦断するバスの中から撮った風景をモノクロで撮ったものだが、スカーンと青い空、広がる沙漠というイメージではなくて、雨が窓をぬらし、視界が狭いなかで、それでも向うを目を凝らしながらみているような写真が並ぶ。

「私の東京」は、epSITEに森村泰昌の写真を見に行き、一日違いで終わってて、しかも企画展をもうオシマイにするという掲示があってガーンという気分で見た。「私小説を書くように、自分と、自分のいる場所を伝えたかった」と記されていたけれど、東京と書かれていなかったら、そこが東京とはわからない。伊藤さんはどんなふうに写真と向き合っていくのかしらん、私だったらどんな東京だろうか、アラーキーの写真はたしかにトーキョーだったっけ。第三者にも私小説的な写真と、風景だけで感じさせるのってムズカシイよね。

フォーラムには新宿駅へと向かう帰り道に寄った。発売日前にさわってみたK'7の印象をもう一度確認したあと、コントラストの強い、黒光りするような写真がふと目のはじにとまったのだ。60年代半ばの下北半島を撮った写真が並んでいる。いかにも下北半島。この時代の子どもは、今のこの表情とまるで違う。生命力があってたくましい。

ところで私がもっともびっくりしたのは、写真ではなくズラリと並んだ額だった。赤いんである。モノクロの写真より、写真の周囲をぐるり1~2センチ囲んだ赤が眼に焼きつく。オシャレだけど、ちょっと強すぎるよねぇ。青森の漆器をイメージしてデザイナーが発注したんだという。洗濯物がカチンカチンに凍って、雪が吹きつけてる写真が好きだな。
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by sustena | 2009-10-09 15:10 | Art/Museum | Comments(0)


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