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2009年 06月 27日

池上永一『テンペスト』

c0155474_21402593.jpg池上永一さんの『テンペスト』 上・若夏の巻 下・花風の巻 (角川書店2008年8月刊) 、図書館でようやく順番がまわってきたので、読み始めたらまぁ、これがとまらない。上巻426p 下巻427pもあるのに、寝る間も惜しんで読みふけってしまった。ストーリーの魔力に、嵐のように拉し去られるのは、ロバート・ラドラムの『暗殺者』以来ではないかなぁ・・・・(いやまて、クイネルやトレヴェニアンもよかったなぁ)。

幕末から明治にかけての琉球王国。当時琉球は清と薩摩の間で政治的なバランスをとって生きていた。ある嵐の夜、王の根城で長く眠っていた龍が、眼をつぶされてめざめ、竜巻を巻き起こしながら交尾した日、一人の女の子が生れた。名前は真鶴。聡明で、四書五経を諳んじ、輝くように美しかった。父は役人になるチャンスを得ようと兄を特訓するが、兄は踊りはうまいが凡庸な知性の持ち主。父の折檻に耐えかねて家出した兄にかわって、真鶴が孫寧温と名乗り、宦官と偽って、中国の科挙に似た超難関の国家試験の科試に挑み合格し、ライバルの神童・朝薫とともに、王のもとで、優秀な行政官として、さまざまな陰謀や、列強の台頭という歴史のうねりの中で迫り来る琉球王朝の危機に立ち向かう。

しかし、ある事件によって失脚し、石垣島に流刑に。流刑先で、ペリー来航という一大事を知り、女性の姿で首里城に戻る。今度は、側室として、王の寵愛を受けるが、国難を前に、王は流刑先の孫寧温を呼び戻す。昼は孫寧温、夜は側室の頂点の「あごむしられ」として、綱渡りを続けるが・・。

もちろん、かなうことのない恋もたっぷり。ノロやユタや中国仕込みの妖術なんぞも登場して、韓国ドラマも真っ青の、少女マンガとファンタジーをミックスした、波瀾万丈・荒唐無稽のジェットコースターのようなお話でありました。

webカドカワで、どどーんと紹介しているから、そっちを見るとよくわかるかな→http://www.kadokawa.co.jp/tempest/

著者の池上永一さんは1970年、沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。94年、早稲田大学在学中に「バガージマヌパナス」で、第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。『風車祭』で直樹賞候補。こんど『風車祭』も読んでみようッと。

首里城はこれまで三度ほど行ってるんだけど、だーいすき。石垣の海や、首里城近くの石畳などを思い浮かべながら読む。沖縄にまた行きたいなぁ。

銀座で GRDII
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by sustena | 2009-06-27 21:40 | 読んだ本のこと | Comments(7)
Commented by nuts-co at 2009-06-28 11:09 x
読んでみようかという本が多くて、困るなあ。読み始めるととまらなくなりそうだしなあ。
ハイビスカスの花のしべってこんなになってたんだ。気づかなかった。このビロードのような柱頭。なんとも情熱的な。
Commented by esiko1837 at 2009-06-28 15:09
本当に、こうやってサステナさんが面白いなんていう本は、すぐに読んでみたくなります。
早速図書館の蔵書検索をしてみたら、貸出可能でした・・・。
でも、「運命の人」の3巻と4巻も読まないといけないし、遅読だし、すぐには無理のようです。
ファンタジーノベル大賞なんですね・・・。
Commented by sustena at 2009-06-28 17:29
このハイビスカス、銀座のみゆき通りのプランターに植わってました。背が低くてかがんで撮ったもの。ちょこっとうん左上に見える弧は、自動車のタイヤなんです。
esikoさん、nuts-coさん、この本は実にキケンです。もうメチャクチャじゃない!バッカみたい!と思うのに、止まらないのー。歴史そのものは曲げられないから、どうなるんだろう?と、最後まで読んでしまいました。仕事が進まないときに、「ちょっと気分転換」などと思って読むとタイヘンです。
Commented by higphotos at 2009-06-29 12:39
おっとGRですか。ちょっと違った感じに見えます。

そして、沖縄。私はフリークです。
首里の石畳も牧志辺りのマチグァも大好き。
一番好きなのは宮古の海ですが。。。また、行きたいです。
Commented by Lucian at 2009-06-29 17:34 x
ハイビスカスの赤色がきれいに出ていますね。
花の赤と紫は難しいです。
Commented by sustena at 2009-06-29 22:52
higphotosさんは、沖縄フリークなんでしたね。息子が小さいとき、夏休みに阿嘉島でキャンプなんていうツアーがあって最高でした。石垣島もいいし、美ら海水族館も最高ですよねー。宮古島には行ってないので、行きたくてたまりません。
Commented by sustena at 2009-06-29 22:54
LXやD40は、派手な赤色があると、やたらひっぱられて、色がめちゃくちゃ狂う感じがしてます。今回のGRは、きれいに色が出てくれました。


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